ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
自宅のドア前まで送ってもらうと、隣の角部屋のドアが開いて104号室の住人が出てきた。
「山田くん、こんばんは」
バイクのヘルメットを持った山田はがっしりした体形の二十一歳の男性で、この町の温泉旅館の従業員だ。
「杏野さん、今帰りっすか?」
「うん。山田くんはこれから?」
「そっす」
「夜勤頑張ってね」
「あざす。そうだ、この前のカレーの容器、返してなかった。さーせん。明日、持っていきます。マジうまかったっす」
彼が隣に越してきたのは一年ほど前で、カレーを作りすぎた時にお裾分けしたらとても喜んでくれた。
それ以来、カレーの日は山田の分も作るようにしている。
「じゃ、俺は仕事に――おわっ」
山田の視線が海崎に向いた途端、驚いたように肩が揺れた。
(隆矢だと思ったら別人だったって感じ?)
自宅前でバッタリ会った時に、隆矢を彼氏だと紹介していた。
今、海崎を見ている彼はなにか言いたそうな顔で、鈴花との間に視線を往復させていた。
(まぁ、そういう反応になるよね。私に新しい恋人ができただけでも驚くと思うのに、海崎オーナーがイケメンすぎるから。美女と野獣ならぬ、美男子と豚バラ?)
会釈した山田が首を傾げながらバイクに跨って走り去ると、作ったような笑みを浮かべる海崎に詰め寄られる。
「随分と親しそうだったが、どういう関係?」
(まさかの嫉妬!?)
「山田くん、こんばんは」
バイクのヘルメットを持った山田はがっしりした体形の二十一歳の男性で、この町の温泉旅館の従業員だ。
「杏野さん、今帰りっすか?」
「うん。山田くんはこれから?」
「そっす」
「夜勤頑張ってね」
「あざす。そうだ、この前のカレーの容器、返してなかった。さーせん。明日、持っていきます。マジうまかったっす」
彼が隣に越してきたのは一年ほど前で、カレーを作りすぎた時にお裾分けしたらとても喜んでくれた。
それ以来、カレーの日は山田の分も作るようにしている。
「じゃ、俺は仕事に――おわっ」
山田の視線が海崎に向いた途端、驚いたように肩が揺れた。
(隆矢だと思ったら別人だったって感じ?)
自宅前でバッタリ会った時に、隆矢を彼氏だと紹介していた。
今、海崎を見ている彼はなにか言いたそうな顔で、鈴花との間に視線を往復させていた。
(まぁ、そういう反応になるよね。私に新しい恋人ができただけでも驚くと思うのに、海崎オーナーがイケメンすぎるから。美女と野獣ならぬ、美男子と豚バラ?)
会釈した山田が首を傾げながらバイクに跨って走り去ると、作ったような笑みを浮かべる海崎に詰め寄られる。
「随分と親しそうだったが、どういう関係?」
(まさかの嫉妬!?)