好きなんですっ、先生!

私達は食堂を出た。

美咲と早坂くんはまた二人きりで、一緒に練習するみたい。


「俺ちょっとトイレ行ってくるね。」


朝倉くんがトイレに言っている間に、私は悪知恵が働いてしまった。

『勝手に向こう側いかないでね』って去り際に言われたけど。



「許してね、朝倉くんよ!」



悪いけど私の先生への愛は、この降り積もるスキー場の雪よりも重たくて、大きいものでして。

彼が戻ってくる前に、なんとしてでもリフトに乗らないと…

そう思った私は、いっそいでリフトに乗り込んだ。



「っよいしょ…ふふっ」



少しだけ足元がふらついたけれど、リフト乗れてひとまずは安心した。


パラついてる雪の中、先生を探し出す。

え、先生どこにいるの~!見当たらないんですけど。


下を見下ろして先生の姿を探すも、全然みつからない。

やっとの思いでリフトを降りた私は、ワクワクしながら雪山を歩いた。


< 102 / 367 >

この作品をシェア

pagetop