好きなんですっ、先生!
辺りをキョロキョロ見回しても、先生の姿は見当たらず。
もしかして今、下に滑りにいっちゃったのかな。
そう思った私は、下の方を恐る恐る覗き込んだ。
「…うわぁ、た、たかい…」
今私がいる場所は一番高い場所。
さっきの初心者コースとは、大違い。
思ったよりも斜面は急だし、なんなら下にいる人達が豆粒みたいに見えるし。
さすがの私でも、豆粒のなか先生の事見つけられず。
「はぁ…とりあえず滑って下までおりよう。」
もしかしたら、先生下にいるかもしれないよね。
ちょっと怖かったけれど、朝倉くんに教わったことを思い出して、足を動かし始めた。
「わ、わぁ~なんだ私、意外といけるかも?」
思ったよりも上達した私は、さっきよりも長い距離走ることができて。
ちょっと調子にのってそのまんま走り続けた。
「…!?っちょっと待って、と、とまらないっ…!!」
さすがにスピードが速くなって…怖くなった。
止まろうとしても、自分の体が全然いうことを聞いてくれなくて。
どっどどど、どうしよう…!!!