好きなんですっ、先生!
完全に終わりだ。
私は雪山の上でじーっと座っているしかなかった。
なんだか後ろからモゾモゾって足音が聞こえた。
…も、もしかして…クマ…?
で、でもさ今きっと冬眠中だよ、ね?
え、それか冬眠中に目が覚めて食べ物探しに来たとか…
「こらぁ!!!」
「き、きゃあー!!た、食べないで……へ、せ、せんせ…?」
「なんで“食べないで”が出てくんだよ…」
驚いた私はハッと後ろを振り返った。
そこには、息を切らしながら立っている椎名先生の姿。
思わず、自然と涙が頬をつたった。
「…せんせ、わたし…っん、ぐ…」
不安が解けた私は手で顔を隠すように、泣いた。
そしてまたきっと、先生に怒られるんだよね。
当たり前だよね。
高校生にもなってルールも守れないのかって、言われるに決まってる。