好きなんですっ、先生!

「先生!」

「おお、神崎か…はいこれ持ってて。」


荷物を整理している先生に近づいた途端、渡されたのはBBQで使う野菜セット。

…ん?なんか違うぞ。

私が想像していたのは『かわいい』、『綺麗』、『似合ってる』とか、この言葉を待っていたんですけど?





「ねぇ先生、なんか言うことないの?私、気合入れてきたんだよ!」

「…はいはい、可愛い可愛い。」



そんな、BBQで使うコンロを組み立てながら言わなくても。

それに棒読みで言われても、全然嬉しくないんですけど。

先生のためにこんなに可愛くした祐奈ちゃんが、目の前にいるんですけど。




「ねぇ先生、私の水着姿なんてもう一生見られないかもしれないよ?それとも何、お胸?お胸が足りないの?」

「本当に…なに言ってんだよお前は…。ほら、野菜切って、お前らも肉焼くぞー。」




ほっぺたを膨らましてる私の事なんて、呆れた顔している先生はちっとも見向きもしてくれない。



< 47 / 367 >

この作品をシェア

pagetop