好きなんですっ、先生!
「神崎、一緒に回ろ?」
気が付いたらあっという間に休憩時間。
朝倉くんに誘われて、一緒にお昼ご飯を買いに行くことになったけど。
本当は、先生のところに行く気満々だったのに。
っていうかあの子、一体何者なの…
「焼きそば、2つ下さい。」
浮かない顔している私の隣には、朝倉くんがいて。
丁度よく、通りかかった焼きそばを買って、中庭のベンチに腰掛けた。
「お金返すね、いくらだった?」
「もうさ、俺にしちゃいなよ。」
「うん………え?」
ぼーっと先生の事を考えていた私は、思わず朝倉くんの顔をみつめた。
質問の答えになっていない、朝倉くんの言葉が…よく理解できなかった。
…なんかいまサラッと、すごいこと言ったよね。
「辛くなったら、いつでも俺のとこにおいでよ…ね?」
いや、そんな顔面偏差値の高い整ったお顔で、“ね?”って言われましても…
反応に困る、よねぇ…。
「え、えっとー…」
「気長に待ってるよ。俺はいつでもね。」
そんなかっこいいセリフ言われたって、わ、わたし、先生しか見えてませんからね?
気を紛らわすように焼きそばを口に運んだ。