好きなんですっ、先生!
「ふーくん、これ買って~」
どこからか聞こえてくる甘い女の子の声。
この声は、さっきの…
辺りをキョロキョロと見回すと焼きそばの隣のクレープ屋さんに、先生とさっきの萌ちゃんの姿が。
…見たくなかった。
先生の腕にべったりくっついている姿なんて、“嫉妬”のこの2文字しか出てこないよ。
「神崎、戻ろっか。」
ふいに朝倉くんが私の手を繋いでひょいっと立ちあがった。
多分だけど、私が先生のこと見ないようにしてるの、察してくれたのかな…
それでも先生のことをつい目で追ってしまうわけで。
なんというタイミング…って感じで先生と目があってしまった。
「あ、さっきの!なんだ彼氏いるんじゃん。」
「か、彼氏じゃないよ…」
「だって手繋いでるじゃん。」
「これは…その…」
萌ちゃんに言われた瞬間、先生の視線が私と朝倉くんの繋いでる手にうつった。
彼氏じゃないけど、手を繋ぐ理由なんて、一般的に言ったら付き合いそうな男女になってしまうわけで。
何て言えば先生に誤解されないだろうか…ってことばかり考えたけど。
何も言葉が出てこなかった。