WINNER
「ねぇ、ずっと気になってたことだけど、私のどこを好きになったの?」ずーっと気になってたこと、たぶん心の奥底に仕舞われていて自分ですら忘れてた疑問の蓋がふいに開いた。両想いになったし今更な気がするけど、これって重要な問題じゃない?
「んー、最初は顔」
か・お!!?それだけかい!
「一目ぼれしてぇ」
ひ、一目ぼれ!?それって中学のときから??
「んでもってお前ってすっげぇ強いじゃん?俺が何度アタックしてもすっげぇ冷たくて、俺に媚びない女って初めてだって思って」
アタック……されたか?昔から。
「あと、俺に何も求めてこないとこも好き。他の女は俺の顔なり体だったりが目的だけどお前は違った。一緒にいてくだらないことで笑い合ったり些細な事で喧嘩したり。俺、すっげぇお前といるとリラックスできるの」
あそ、それって単に物珍しいだけなんじゃないの?
「俺だけじゃない、何にも媚びず、自分の気持ちに正直で我が道を行くってところ、すっげぇ好き」
あんた……ドSだと想ったらドMだったの??
哀れなものを見る目つきで九条を見ると
「昔っから世間一般的な考え方や物事に捕らわれず自由だし、それを突き進む強さ、こないだも思ったけどさぁ、美織ちゃんに説教したとことか、ああ、やっぱかっけーなって……誰にも真似できない一本筋が通った芯の強さがあって、俺にはなくて、俺は周りの反応とか気にしちまうから、お前の生き方がたまらなく眩しかった」
私も……私も九条のことずっと眩しく思ってたよ。自信家で俺様で自由で、まるで風のような男だった。振り回されたことも数え切れず。でも憎めない所もあって、愛おしくて、そんな風に自由に生きられたらって思ってずっとずっと惹かれてた。
私たち、案外お似合いかもね。
何が勝ちか、何が負けか?
そんなの自分の気持ちに正直に、素直になれば誰だってWinner!
~Fin~


