独占愛は夜より深く。

第二章

要に腕を引かれたまま、私は夜の路地を走っていた。

後ろではまだ怒鳴り声がしている。
敵の仲間が増える前に離れたほうがいいとわかっていても、心臓がうるさくて、足元がおぼつかない。

「はぁ……っ、待って……!」

「止まるな」

振り返りもしないで、要は強く私の手を握る。
冷たい指先。
なのにその手だけは、絶対に離さないという意志みたいに熱かった。

しばらくして連れて行かれたのは、街外れにある古びた倉庫だった。
重い扉が開いた瞬間、私は息をのんだ。
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