独占愛は夜より深く。
なのに要は、少しも動じなかった。

「ちょうどいい」

低く落ちた声に、ぞっとする。

「誰が裏で動いてるのか、吐かせる」

夜風が吹く。
その瞬間、要の中の闇が輪郭を持った気がした。

怖い。
本当に怖いのに。

どうして私は、そんな彼の背中を見て安心してしまうんだろう。

守られていると思ってしまうんだろう。

月影の総長、月城要。
誰より危険で、誰より冷たいはずのその人は、
私にだけ、狂うほどやさしい。

もしこの恋に名前をつけるなら。
それはきっと、愛なんて綺麗なものじゃない。

独占愛は、夜より深い。
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