アンケート企画「強がりの嘘」

それぞれの本音

週末、覇犁は魅杷の通う高校の最寄り駅で、彼が部活から出てくるのを待ち伏せした。

数時間待ち続け、すっかり夕闇が街を包み込んだ頃、ようやく改札口に向かう魅杷の姿を見つけた。

「魅杷!」覇犁が声をかけると、魅杷はビクッと身体を震わせ、逃げるように歩幅を早めた。

「待って、お願い! 話を聞いて!」

覇犁は必死に走り、魅杷の制服の袖を掴んだ。

「……離せよ。俺、どんな顔してお前と会えばいいか分からないんだ」

魅杷は顔を背けた。

その横顔は、心なしか以前より少し窶れているように見えた。

「あの日は、本当に事故だったの!私が足を踏み外して、帆稀が助けようとしてくれて、それで……。帆稀とは、付き合ってなんかいない!」

「そんなこと分かってるよ!」

魅杷が突然、声を荒らげた。

その瞳には、怒りではなく、情けないほどの涙がたまっていた。

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