アンケート企画「強がりの嘘」
「お前は昔からおっちょこちょいだからな。……あー、ごめん、もう次の塾の時間が来ちゃった。また夜、連絡する」

「うん、勉強頑張ってね。無理しちゃダメだよ」

通話が切れた後の部屋は、ひどく静かだった。

画面を見つめたまま、覇犁は小さくため息をつく。

本当は「寂しい」と言いたかった。

もっと声が聞きたい、もっと一緒にいたい。

けれど、新しい環境で必死に頑張っている魅杷の足を引っ張りたくなくて、

いつも物分かりの良い彼女を演じてしまう。

そんな胸のモヤモヤを抱えたまま、覇犁は翌日も学校へと向かった。
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