アンケート企画「強がりの嘘」

【魅杷目線】空白の距離と、最悪の瞬間

高校の授業が早く終わったその日、

俺――旭穂魅杷は、抑えきれない高揚感を胸に地元の駅へと降り立った。

いつも覇犁を待たせてばかりで、寂しい思いをさせている自覚はあった。

だからこそ、連絡もせずに中学校まで迎えに行って、あいつの驚く顔が見たかった。

ただそれだけだった。

「喜んでくれるといいな……」

鞄に入れたスマホを見つめる。

最近の覇犁は、電話をかけても「頑張ってね」と無理に作ったような言葉を返すばかりだった。

高校が離れてから、あいつの心の距離が少しずつ遠ざかっているような、

そんな得体の知れない焦燥感がずっと俺の胸を焦がしていた。

だからこそ、俺はあいつに過保護なほど干渉し、繋ぎ止めようと必死になっていた。

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