恋のメンテナンスは必要ですか?
 *


 レストランを出て、両親を送り出した後。
 彩は停められていた翔の車に乗った。
 シートベルトを着けながら、話そうと思っていたことを思い出して口に出す。

「あ、翔さん。次のメンテナンスの日にち、ちょっと相談があって」
「いいよ。……そういうのは彩に全部一任かな」
「ふふっ。じゃあ翔さんは何メンテ担当します?」

 彩の冗談に翔は真剣な顔で「うーん」と考える。
 
「恋のメンテナンス?いや、愛かな?」
 
「ふふっそれ、メンテナンス必要なんですか?」
 
「必要だよ。」

 翔は彩を片手で抱き寄せる。

「彩に飽きられないためにもね」
「……ないですよ。」

 微笑み合う二人は誰よりも幸せそうで。

 翔は彩の髪をひとふさ掴みキスをする。
 するりと髪を落とすと今度は彩の頬に手を添え、


「彩には敵わないな」


 唇を重ねた。


 FIn

 ——恋のメンテナンスは必要ですか?——
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