恋のメンテナンスは必要ですか?
 *

 
 お風呂も上がり、部屋に戻る。
 彩はスマホに送られてきた翔の連絡先を見つめ、悩んでいた。
 
「……どうしよう」

 信じてみたい。でも、怖い。
 父に連絡をもらってから日にちも経ってしまっているし……と言い訳を並べ、画面に触れようか指を迷わせる。

 
 その瞬間、院長に言われた言葉が頭をよぎった。

 ——『確かに住む世界は違うと感じてしまうかもね。でも、それは彼自身を知ろうとしない理由にはならないと僕は思うよ。』——
 
 彩は考え、悩みを振り切るように画面に

 触れた。
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