総長の、夜よりもあぶない溺愛。
神崎斗真

「総長は普段、こんなに細かく世話を焼きません。送るのも珍しいです」

神崎は落ち着いた声で言った。

「つまり、かなり大事にされています」

紗月の頬がじわっと熱くなる。

白石恒也

「かなりどころじゃないだろ。学校まで迎えに来るとか重すぎ」

白石はけらけら笑う。

「でも、黒瀬なら納得かもな」

「白石」

蓮がにらむ。

「はいはい。褒めてるだけですって」

桐生悠真

ずっと黙っていた桐生が、紗月を見て静かに言った。

「総長、紗月さんの前だと空気が違う」

「空気?」

「やわらかい」

短いひと言なのに破壊力が強い。
紗月は思わず蓮を見上げた。

蓮はわずかに眉を寄せただけで、否定しなかった。

相沢玲央

「しかも総長、自分では隠してるつもりなんだよ」
相沢は肩をすくめる。
「全然隠れてないけど」

「玲央、おまえ本当にうるせぇな」

「でも事実じゃん」
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