極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛~デート編・那月視点~

那月、デートを勝手に捩じ込む



8月某日。
時刻は早朝五時を少しすぎたところ。
ドラマの撮影で都内、ビルの屋上で日の出待ち。
この仕事が終わったら昼まで仕事はないから少し仮眠は取れそう。


でもそんな時間があるなら紗知に電話したい。
寝起きのぽわぽわした顔が見たすぎるけど、いきなりのビデオ通話は嫌がるし迷惑?
じゃあメッセージだけでも送っとこうか。
いや早朝メールってじじいかよ。


トーク画面の背景の紗知をぼーっとみつめてたらたまらずにアルバムを開いてしまった。


はぁ。俺の彼女まじ可愛い。
世界一可愛い。
すさまじく可愛い。
人類史上いちばん可愛いんじゃね?


可愛いが過ぎて時空が歪む。
だって紗知の写真を眺めてたら長い待ち時間も体感1分くらいな気がするもん。


でも最近は写真や動画じゃ物足りなくなってきた。10分でいいから会いたい。


どっかに会えそうな隙間時間なかったっけ。
そう思いながらスケジュールとにらめっこしてたら片桐さんから声がかかった。
午後からの仕事がことごとくバラしになったって。


「最近ハードすぎたからゆっくり休んでコンディション整えなさい。丸1日休みなんて今後あるかもわからないし」


「それマジですか? じゃ午後からあっちに行きたいんで……明日は仕事入りに間に合うように迎えお願いしていいですか?」


「了解。必要なときはいつでも連絡してね」


片桐さんにOKをもらったら、そこからは何をしたって気もそぞろ。
時間が経つのが遅すぎる。
太陽、早く上ってこいって。
地球って回るの遅くなった?
すぐにでも電車に飛び乗って紗知のとこに行きたい。



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