極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛~デート編・那月視点~
撮影が終わったら自宅まで送ってもらって速攻でシャワーを浴びるとでかける準備をした。
ロックTにスエットパンツっていうダル着でブレスレットにピアスも指輪も着けた。
髪は茶髪ウイッグを自分で全体重めのマッシュに整えて、深めのバケハに念のため眼鏡もかけて。
顔回りは少しでも隠したいからヘッドフォンも。
重装備すぎ?
姿見で全身チェックしたけど、出身は渋谷です、みたいな都会の普通男子としてうまく仕上がった。
足元でもうちょっと脱力しとこうって、クロックスを履いて駅に向かった。
よし、お前は高校生の柊君ってことでよろしく。
都心から離れる電車だからか車内は空いてて、端っこの席に座ったら安心して気絶するみたいに寝てしまった。
でも頭がカクンとなって目が覚めた。
いつの間にか車内の席は埋まってて、立ってる人もちらほら。
隣には同じ世代くらいの女の子が座ってて、なんかそわそわしてんなって思ったら、俺はその人の肩を枕代わりにして寝てたみたいで。
その子の肩にもたれてた頭が落ちて目覚めたらしく、超気まずいっていうかヒヤヒヤ。
「すみません、ごめんなさい。わざとじゃないです」
通過駅の名前を知って10分以上は彼女の肩で眠ってたことがわかって慌てて謝った。
「気にしないでください、起こせなかった私も悪いので」
隣同士だから目を合わせなくてすむのは助かったけど、明らかに恥ずかしそうに顔を赤らめてる。
「あの……降りる駅、過ぎてないです?」
「大丈夫、次で降ります」
やば。絶対的に通過した後じゃん。
どこで降りるはずだった?
ブラウスに淡いブルーのスカートで、素足にサンダル。清楚なピンクベージュ系のネイルをしてるから大学生くらいかな。
となると1個前の駅で降りるはずだったのかも。
なんか、ごめんね。