ハニー*シークレット
ううう……。

「はいはーい、行くよ〜」

私の背中をぐいぐいと押して、私は押されながら歩く。

「……お前。」

突然、一条さんにぽんっと頭を撫でられて、「わっ」とびっくりする。

「ど、どうしたんですか?」

「メガネ、ズレてる」

あ…優しい…。

「あ、ありがとうございますっ…!」

自分でも、気づかなきゃ…と思っている私の横で、小澤くんがなぜかキィィと悔しがっていた。

……ん?どうしたんだろう……?

「絶対蓮くん、わざとでしょ……!」

な、なにがわざとなんだろうっ……?

一条さんにメガネのずれを直してもらったことが、そんなに気に入らなかったのかな……?

も、もしかしてっ…小澤くんって……一条さんのことが好きなのかもっ……。

はっといまさら私は気がついた。

だ、だから小澤くんは悔しがってるんだ……。

ごめんね……小澤くん……と心の中で謝った。
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