『好き』を見つけることが元の世界に戻る条件です!
1章
愛
私は人を好きって思ったことがない。
芸能人やキャラクターを見て可愛い、かっこいい!と思うことはあるけれど、それは好きとは違うし。
いい男の子がいない、なんてことはないんだろうけど。
「なんかなあ〜……」
「どうしたの?なんか悪いことあった?」
そういうふうに聞いてくる、クラスメイトの陽菜ちゃん。
「悪いことではないんだけど……好きな人ができたことないなーって」
「それだけ、大切なものがあるんじゃない?」
「私は、夏向くんかな。」
陽菜ちゃんはそう付け加えた。陽菜ちゃんと夏向くんは付き合って、3カ月目とのこと。
……………大切なもの、か〜…
その、「大切なもの」ほどではないと思うけど…
私は小説が好きで、数年前から色々なジャンルの小説を読み漁っている。
恋愛、ミステリー、謎解き、ホラーなどの物語を良く読んでいる。
その中でも特に好きなのが……
「恋愛〜!!」
そう、私には縁がない恋愛のジャンルだ。
今度、恋愛小説のフェスがあるからおさらいしておこう!
そう思い、本を開いた。