俺様御曹司はご乱心

 ──数時間後

「じゃあね九条」

「へいへーい。浮気すんなよ~」

「はあ? 女子会でどう浮気すんのよバカ」

「はいはい冗談だっての。いってら~」

「うん、また連絡するね。いってきまーす!」

 わざわざ正門まで見送りに行く俺も大概だな。





「ねぇ、本当によかったのかなあれ」

「ああ、あれって俗にいう合コンだよな?」

「だよねぇ、あれってやっぱ合コンだよね?」

「だな」

「さすがにバレたらやばくない?」

「だよなぁ」

 あの2人、宮路(男たらし)の足に使われてたやつだな。浮かねぇ顔(ツラ)して、なに話してんだ?

「九条様と西園寺様の彼女でしょ? あの2人」

「いやぁ、西園寺様のは彼女ではねぇだろ。ハーレムの一員ってだけで……まぁでもあれじゃね? 先輩の誘いだし、付き合い的な面で断れなかったんじゃねぇの?」

「そういうものなのかなぁ……そもそも““合コン””だなんて知らなかったんじゃ……ほら、七瀬さんってとても一途そうだし、合コンって知ってたら行くようなタイプの女(ひと)じゃない気がするし。しかもあの九条様が彼氏だよ? 不満なんてないでしょ。合コンに行く意味がわからない」

「なぁ、俺達……殺されねぇかな……あの九条西園寺(ふたり)に」


 ・・・・・・は?


 いやいや、あ? どゆこと。

 え、なんつった?

 ごうこん?

 合コン??

 ……あぁぁん!?!? なんっっだそれ!! 

 おいおいおいおいおい合コン行くなんざ聞いてねえんだけど!? 「女子会~!」とかなんとか言ってたじゃねぇかよ!

 俺もなんやかんや七瀬には甘ぇけど、浮気だけはぜってぇ許さん!!!!

 浮気ダメ。絶対。

 俺は猛ダッシュで蓮のもとへ向かった──
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