俺様御曹司はご乱心
──現着
「「……」」
俺と蓮は目を点にしている。
「あれ、九条に蓮様……どうしてここに?」
腹がぽんぽこりんの七瀬と蓮の女がいるだけ。
「あらあら、柊弥様に蓮君じゃない。なに、お迎えかしら? どうもありがとう、優しいのね」
「え、あ、ああ、うん。えーっと、聞いていた話と違うな」
「? ふふ。蓮君達はどんな話を聞いて来たのかしら?」
「どんなって、君達が合コンにって……」
「ふえ? ……えっ!? 合コン!? あれって合コンだったんですか!? いやまぁ、女子会って聞いてたのに男がいるのは変だなぁとは思ってたんですけど、好きなだけ飲み食いしてねって言われたから、それはそれは無我夢中で張り切っちゃって……えへへっ」
「七瀬さんの食べっぷりに男性軍が恐れをなして宮路さん達を連れていってしまったわ」
ほらな。でしょうね、としか言えねぇだろ?
「はぁ。お前さぁ……」
「だっ、だって、だってさ!? 女子会だって言われてたんだもん! まさか合コンだなんて……せ、説教ならお腹が落ち着いてからにして、出ちゃうから! お願い!」
「はあ。ぽんぽこたぬきかお前は。説教する気も失せるわ」
「ご、ごめんなさい……」
「ったく。このぽんぽこりんが」
ぽんぽこりんな腹して申し訳なさそうな顔をしている七瀬が愛おしくて、自然と顔面が緩む。
「おら帰れんぞ~、ぽんぽこアホたぬき」
「へいマスター」
色気より食い気。こいつが他の男にさらさら興味ねえっつうのがわかって一安心だわ。