闇に溺れて、君を奪う。
第二話
翌朝。
乃愛は教室の自分の席で、小さく息をついていた。
昨日のことが、まだ夢みたいだった。
星闇のアジト。
幹部たち。
そして、玲央のあの甘すぎる言葉。
思い出すたび、顔が熱くなる。
「小花衣さん」
不意に名前を呼ばれて、乃愛ははっと顔を上げた。
目の前に立っていたのは、同じクラスの男子だった。
たしか、委員会が一緒の真田 恒一。
「これ、昨日のプリント。休み時間に先生へ出すやつなんだけど、小花衣さん字きれいだから、まとめ書いてくれない?」
「あ、う、うん。いいよ」
乃愛がプリントを受け取ると、真田はほっとしたように笑う。
「助かった。やっぱ小花衣さん頼りになる」
その笑顔に、乃愛もつられてふわっと笑い返した。
「そんなことないよ。でも、できることなら手伝うね」
その瞬間。
教室の後ろの扉が、がらりと大きな音を立てて開いた。
空気が変わる。
何人もの視線が一斉にそちらへ向いた。
乃愛もびくっとして振り返る。
そこに立っていたのは、東堂玲央だった。
制服を少し着崩した姿。
鋭い目。
教室の空気ごと支配してしまうみたいな存在感。
ざわ、と女子たちがざわめく。
「え、東堂先輩……?」
「なんでうちのクラスに」
「やば、かっこいい……」
けれど玲央はそんな声には目もくれず、まっすぐ乃愛のところへ歩いてくる。
乃愛は教室の自分の席で、小さく息をついていた。
昨日のことが、まだ夢みたいだった。
星闇のアジト。
幹部たち。
そして、玲央のあの甘すぎる言葉。
思い出すたび、顔が熱くなる。
「小花衣さん」
不意に名前を呼ばれて、乃愛ははっと顔を上げた。
目の前に立っていたのは、同じクラスの男子だった。
たしか、委員会が一緒の真田 恒一。
「これ、昨日のプリント。休み時間に先生へ出すやつなんだけど、小花衣さん字きれいだから、まとめ書いてくれない?」
「あ、う、うん。いいよ」
乃愛がプリントを受け取ると、真田はほっとしたように笑う。
「助かった。やっぱ小花衣さん頼りになる」
その笑顔に、乃愛もつられてふわっと笑い返した。
「そんなことないよ。でも、できることなら手伝うね」
その瞬間。
教室の後ろの扉が、がらりと大きな音を立てて開いた。
空気が変わる。
何人もの視線が一斉にそちらへ向いた。
乃愛もびくっとして振り返る。
そこに立っていたのは、東堂玲央だった。
制服を少し着崩した姿。
鋭い目。
教室の空気ごと支配してしまうみたいな存在感。
ざわ、と女子たちがざわめく。
「え、東堂先輩……?」
「なんでうちのクラスに」
「やば、かっこいい……」
けれど玲央はそんな声には目もくれず、まっすぐ乃愛のところへ歩いてくる。