戦闘狂の新妻
翌朝、リリーはオーガストの腕の中で目を覚ました。
「おはようございます、旦那様」
「……おはよう。もう少し寝かせてくれ」
「あら、お寝坊ですのね。わたくし昨晩の火薬の威力の確認に行きたいのですが」
オーガストはうっすらと目を開き、腕の中のリリーを抱え直した。
「なんだ、僕の妻は夫よりも火薬かい」
「そもそも、あなた様はわたくしに『妻として扱うつもりはない』と仰せではないですか。それを『僕の妻』『僕の妻』と。順番が違いましてよ」
リリーが唇を尖らせると、オーガストは目を見開き、次の瞬間には堪えきれないように笑い出した。
「まったくだ。申し訳ない、リリー・ブルグマンシア伯爵令嬢。僕の妻になってくれないか」
「よろこんで、オーガスト・ドラクル伯爵様」
オーガストはリリーを抱きしめ、リリーもその背に腕を回して強く握りしめた。
***
着替えと朝食を済ませた後、リリーはオーガストと五人の護衛兵を伴って浜辺へやって来た。
すでに大勢の兵士と住民たちが、波打ち際に散らばった海賊船の燃えかすの片付けに精を出している。
「……リリーに温室を用意しようか」
「まあ、嬉しいですわ。では、精力増強や体力強化の薬の材料になるハーブを植えたいですわね」
「精力増強……リリー、それは誰に飲ませるつもりだい?」
「もちろん旦那様ですわ」
リリーは満面の笑みでオーガストを見上げた。
「子孫繁栄は貴族の最重要課題ではありませんか」
オーガストは手のひらで顔を覆ったが、耳が赤いのは隠せていなかった。
「おはようございます、旦那様」
「……おはよう。もう少し寝かせてくれ」
「あら、お寝坊ですのね。わたくし昨晩の火薬の威力の確認に行きたいのですが」
オーガストはうっすらと目を開き、腕の中のリリーを抱え直した。
「なんだ、僕の妻は夫よりも火薬かい」
「そもそも、あなた様はわたくしに『妻として扱うつもりはない』と仰せではないですか。それを『僕の妻』『僕の妻』と。順番が違いましてよ」
リリーが唇を尖らせると、オーガストは目を見開き、次の瞬間には堪えきれないように笑い出した。
「まったくだ。申し訳ない、リリー・ブルグマンシア伯爵令嬢。僕の妻になってくれないか」
「よろこんで、オーガスト・ドラクル伯爵様」
オーガストはリリーを抱きしめ、リリーもその背に腕を回して強く握りしめた。
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着替えと朝食を済ませた後、リリーはオーガストと五人の護衛兵を伴って浜辺へやって来た。
すでに大勢の兵士と住民たちが、波打ち際に散らばった海賊船の燃えかすの片付けに精を出している。
「……リリーに温室を用意しようか」
「まあ、嬉しいですわ。では、精力増強や体力強化の薬の材料になるハーブを植えたいですわね」
「精力増強……リリー、それは誰に飲ませるつもりだい?」
「もちろん旦那様ですわ」
リリーは満面の笑みでオーガストを見上げた。
「子孫繁栄は貴族の最重要課題ではありませんか」
オーガストは手のひらで顔を覆ったが、耳が赤いのは隠せていなかった。