【完】幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編




 恋が明日香と理央とうららと舞台に走っていくと、写真を撮られている栄。


「恋ちゃん、これから頑張ろう」


 栄が言った。


「あやかしって敬遠されがちだけど、開き直っちゃえばチャームポイントよ。大丈夫大丈夫。心配ないわ。」

「畜生、脅しのつもりやったのに」


 隣で翔が怒り笑いしている。


 一方舞台袖では、宗介がこう呟いているところだった。


「みんながあやかし狐を受け入れてる。こんな事って」

「ありえない。もしもっと前に言ってても、こうだったかな」


 美風も毒気を抜かれた様に言った。


「まあ……バレても大丈夫なら」

「こんな事なら、駒井たちにはもっと前に伝えて置くんだった」


 宗介が気を取り直して言った。
 
「もうこれで心配はなくなった。恋は僕の恋人だ。恋に構うなよ、樋山」

「そっちが。新田さんは僕のものだ。」


 美風が鼻を鳴らした。


 舞台の下では、伊鞠と桂香が、目をきらきらさせて「大スクープ!」と叫んで親衛隊やファン達の間を走り回っている。

 恋は、理央や宗介や美風やみんなと出会えた事を、改めて心から感謝したのだった。








 おわり



 
< 68 / 69 >

この作品をシェア

pagetop