【完】幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編
恋が明日香と理央とうららと舞台に走っていくと、写真を撮られている栄。
「恋ちゃん、これから頑張ろう」
栄が言った。
「あやかしって敬遠されがちだけど、開き直っちゃえばチャームポイントよ。大丈夫大丈夫。心配ないわ。」
「畜生、脅しのつもりやったのに」
隣で翔が怒り笑いしている。
一方舞台袖では、宗介がこう呟いているところだった。
「みんながあやかし狐を受け入れてる。こんな事って」
「ありえない。もしもっと前に言ってても、こうだったかな」
美風も毒気を抜かれた様に言った。
「まあ……バレても大丈夫なら」
「こんな事なら、駒井たちにはもっと前に伝えて置くんだった」
宗介が気を取り直して言った。
「もうこれで心配はなくなった。恋は僕の恋人だ。恋に構うなよ、樋山」
「そっちが。新田さんは僕のものだ。」
美風が鼻を鳴らした。
舞台の下では、伊鞠と桂香が、目をきらきらさせて「大スクープ!」と叫んで親衛隊やファン達の間を走り回っている。
恋は、理央や宗介や美風やみんなと出会えた事を、改めて心から感謝したのだった。
おわり