千代子花火の12週間の恋
 正直……こんな風に一緒に寝るのは……なかなか寝付けなかった……


 これ、なんなんだろう……私、どうしちゃったんだろう……


 なんで……こんなに胸がドキドキしてるんだろう……


 ドキドキしすぎて……息もできないくらい……


 「うっ……」


 急に寒く感じて、私はさっきよりも体を丸めた……


 「寒いの? 千代(ちよ)ちゃん……」


 まだ寝てなかったんだ……でもこんなに寒くちゃ、眠れないよね……


 「…………」


 私はこくんと頷いた……


 「じゃあ……失礼するね」


 「あっ!……」


 (よし)くんが後ろから私を抱きしめてきた……彼の体温がじんわりと伝わってくる……青年の穏やかな息遣いが、私のうなじにずっとかかっている……


 「(よし)くん……」


 「うん?……」


 「手……手、繋いで……」


 「……………はいはい、かわいい人……」


 このままずっと……こうしていたいな……
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