『ひとりの少女』
僕は雨が好きだ。

綺麗で美しい、この世界が好きだ。

雨上がりの空なんて、とくに綺麗だ。


澄んでいて、且つ、人が少なくて、静か。




この世界は、目に映る何もかもがとても綺麗で、時に眩しくて、時に暗い。
それらはまるで対称だけれど、実際にはきっと、おんなじなんだと僕は思う。



―――眩しいのも暗いのも、お互いが居ないと成立しない。



だからこそ、眩しいのも暗いのも、まるで全く異なるけれど、一緒だ。


それと同じように、人は分かり合える。僕はそう信じている。
よく、「人は分かり合えない」と言う人が居る。それを否定することはしない。
けれど、肯定もしない。


何故なら、そう言って諦めて、逃げて、人と関わらなくなるのは、きっとこの世界を作った神様の予想通りになってしまう。
ただの反抗心だけれど、それは嫌だ。



例えどれだけ美しい世界だろうが何だろうが、それを共に共有する人が居ないのならば、意味が無いのだ。酷く寂しいのだ。少なくとも僕は、そう思う。


それに、僕は、他の誰でもない僕の為に、この人生を歩んでいる。





だから絶対に、僕はその一度しかない貴重な時間を、瞬間を、無駄にはしない。











だけど、時折不安になって、思う。

僕はいつか、この世界の美しさを共に共有できる誰かを、
見つけられるのだろうか。



それとも、もう、永遠に独りなのだろうか。










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