『ひとりの少女』
「雨」
また、雨。
一昨日も昨日も、今日も雨。
きっと、明日も雨。
普通なら憂鬱になるこのサイクルは、私にとっては少し嬉しい。
雨が好きだ。
世界が綺麗に洗い流されて、雨上がりの時に生まれ変わる。
生まれ変わった世界は、例えそれが朝でも、昼でも、夜でも、とても綺麗だ。
本当に不思議だ。これだけ綺麗な世界なのに、醜くもある。
時に残酷で、時に優しい。たまに、幸運なこともある。恵まれないこともある。
神様は何故、この世界を作ったのだろう。
そんなの、たった一人の人間でしかない私に分かるはずもない。
毎度毎度、不思議に思って、分からなくてすぐ考えるのを止める。
いつも通りの日常、いつも通りの学校、いつも通りの友達、いつも通りの時間。
何ら変わらない、私の日常。
―――もう酷く飽きた、私の日常。