幼なじみからの溺愛が止まりません!
「みおのこと、ずっと好き」

その一言で、頭が真っ白になった。

夕焼けで赤く染まった廊下。
制服の袖をぎゅっと握る斗真の手。
少しだけ苦しそうな表情。

そんな顔、初めて見た。

「お、幼なじみ、なのに」

やっとそれだけ言うと、斗真は少しだけ笑った。

「幼なじみだから好きになったんだよ」

やさしくて、あたたかい声だった。

「泣きそうな顔してるときも、すぐ強がるとこも、笑うとえくぼ出るとこも、全部知ってる。知ってるから好きなんだよ」

胸の奥がじんわり熱くなる。
ずっと一緒だったからこそ、気づかないふりをしていただけだった。

私だって、斗真が他の女の子と話していると少しもやもやした。
毎朝会えるだけでうれしかった。
名前を呼ばれるだけで、特別な気持ちになっていた。

「……私も」

「うん」

「斗真が好き」

言った瞬間、斗真の目が大きく見開かれる。
次の瞬間、ふっと安心したみたいに笑った。

「それ、反則」

「斗真のほうが反則だよ……」

そう言うと、斗真はたまらないものを見るみたいな顔で私を見つめた。

「じゃあ、もう遠慮しない」

「え?」

「これからは、幼なじみじゃなくて彼氏として甘やかすから」

心臓が跳ねる。
そんな私の頭を、斗真はくしゃっとやさしくなでた。

「まずは帰ろ。みおのこと送る」

「家、隣だけど」

「知ってる。でも今までと同じじゃないから」

そう言って差し出された手に、私はそっと自分の手を重ねた。

すると斗真はうれしそうに目を細めて、私の手をしっかり握る。

「好きだよ、みお」

歩き出した帰り道で、耳元に落ちてきた甘い声に、また顔が熱くなる。

きっとこれから先、
幼なじみから始まるこの溺愛は、簡単には止まらない。
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