幼なじみからの溺愛が止まりません!
次の瞬間、斗真の手が私の手をきゅっと握った。
今日はもう何度も触れているのに、そのたびにどきどきしてしまう。

「学校じゃ我慢した」

そう言って、斗真は少しかがんで私の顔をのぞきこむ。

「だから今、補充してる」

「ほ、補充って……」

「みお成分」

真顔でそんなことを言うから、私は思わず吹き出しそうになる。

「なにそれ」

「笑った」

「だって変だもん……」

「変でもいい。俺、ほんとにみおのこと好きだから」

その一言で、また一気に顔が熱くなった。

夕暮れの道。
オレンジ色の空。
家に帰るだけの、いつもの帰り道だったはずなのに。

恋人になっただけで、こんなにも世界がきらきらして見える。

「みお」

名前を呼ばれて見上げると、斗真は少しだけ困ったみたいに笑っていた。

「たぶんこれからも、ずっと嫉妬する」

「ずっと?」

「うん。幼なじみのころより近くなれたのに、それでも足りないって思うくらい好きだから」

胸の奥が、じんわりと甘くなる。
そんなふうに大事にされるなんて、知らなかった。

私は勇気を出して、つないだ手を少しだけ握り返した。

「私も、もっと斗真がほしい」

言った瞬間、自分で言ったくせに恥ずかしくなってうつむく。

すると斗真は一瞬黙って、それから深く息をついた。

「……それ、反則」

「斗真だっていつも反則だよ」

「じゃあおあいこ」

ふっと笑ったあと、斗真は私の前髪をやさしくなでる。
その仕草だけなのに、愛されているのが伝わってきて、胸がいっぱいになる。
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