【激辛ヒューマンドラマ】マッチング〜コンカツやめたい
第1話
時は、2025年9月4日の深夜11話20分頃であった。
場所は、今治市東門町にある住宅団地内にある特大和風建築の2階建ての家にて…
特大和風建築の家は、来住田《きしだ》いさお・昌子夫婦の家族たちが暮らしている家《うち》であった。
家の大広間のテーブルの上にはひきにくとこまかくきざんだお野菜が入っているアルミの容器と調理器具類など…が並んでいた。
テーブルには、いさお昌子夫婦と長女・奈保子《なおこ》(37歳・家事手伝い)と次男・通直《みちなお》(35歳・契約のパート従業員)といさおのオイ・久里原健一《くりはらけんいち》(42歳・公務員)と健一の子どもたち・日奈子《ひなこ》(長女・高2)と友汰《ゆうた》(長男・小1)とことみ(次女・年中)の3人といさおのメイ・汐香《しおか》(19歳・お手伝いさんだが高校2年生の時から休学している)のを終了した直後から直後修了休学中)の9人がいた。
長男・数正《かずまさ》(47歳・求職中)と竜興《たつおき》(27歳・大学生)の2人は、まだ帰宅していなかった。
この日は、家族みんなでハンバーグを作る予定だった。
いさおは、家族たちと一緒にハンバーグを作りたいのでまっすぐに帰宅した。
通直は、家の都合で勤労青少年ホームへ行くことを取りやめたあとすぐに帰宅した。
健一も職場から出たあと児童預かりの施設にいた友汰《ゆうた》とことみを連れてまっすぐに帰宅した。
日奈子もガッコーから出たあとまっすぐに帰宅した。
家族みんなでハンバーグを作りたい…
この日を一番楽しみにしていたのはいさおであった。
いさおは、9年前に定刻通りに帰宅できるお仕事に転向した。
この時、数正《かずまさ》が大手結婚相談の店でトラブルを起こした…
数正《かずまさ》から結婚相手と出会う機会を奪った…
その原因を作ったのはわたしたち夫婦なんだ…
そう思ったいさおと昌子は、家族のために生きようと決心した。
いさおと昌子は、家族のために生きると決意を固めた日から今日までの間に一生懸命になってがんばった。
しかし、空回りしてばかりいた。
数正《かずまさ》と奈保子《なおこ》と通直《みちなお》の3人が婚期を逃した…
そう感じたいさおは、数年ほど前に健一の父子《おやこ》4人をうちへ移した。
……………………………
だが、健一の父子《おやこ》4人をここへ住まわせたことが原因で家庭内が危険な状態におちいった。
とくに数正《かずまさ》と竜興《たつおき》は健一の父子《おやこ》4人に対して非常に激しいうらみを抱いていた。
いさおは、家族たちに対して『健ちゃんの嫁さんが初恋の男と一緒に駆け落ちをしたあと行方不明になったので困っているのだよ〜』と説明したあと健一にサイコン相手が見つかるまでの間だけうちに住まわせてほしいと頼んだ。
しかし、数正《かずまさ》と竜興《たつおき》が強く反対した。
いさおは、数正《かずまさ》と竜興《たつおき》に対してナットクが行くまで説明した。
数正《かずまさ》と竜興《たつおき》は、いさおに対して『期限を定めろ!!』と言うた。
いさおは数正《かずまさ》と竜興《たつおき》から突き出された要求に答える形で健一父子《おやこ》4人を2年間だけ住まわせることにした。
いさおと昌子は、2年以内に健一のサイコン相手を見つけるために必死になって探しまわった。
しかし、健一の身の丈に合うお相手は一人もいなかった。
いさおと昌子は『健一の周りにいる女どもはすごく冷たいから話にならない!!』と言うて怒り狂った末に『やーめた』と言うて健一のサイコン相手を探すことをきっぱりとやめた。
健一もまた『オレの周りにいる女たちはみんな冷たい』と言うて投げやりになった。
健一父子《おやこ》4人のせいだ!!
子どもたち4人は、健一父子《おやこ》4人に対する怒りをさらに高めた。
いさお・昌子夫婦は、健一父子《おやこ》4人の居場所が外になくなったと感じたので『もうここにいなさい』と言うて健一父子《おやこ》4人をうちに滞在させることを認めた。
このために、いさお・昌子夫婦と子どもたち4人の関係は極力悪化した。
……………………………
話は変わって…
柱にかかっている電波時計のはりは、深夜11時半を指していた。
数正《かずまさ》と竜興《たつおき》は、まだ帰宅していなかった。
………………………
この時であった。
友汰《ゆうた》とことみが泣きそうな声で言うた。
「お腹すいた〜」
「お腹すいた〜」
「もうイヤだ〜」
汐香《しおか》は、友汰《ゆうた》とことみに対して優しい声で言うた。
「友汰《ゆうた》、ことみ…ごめんね〜…おじさまは家族全員《かぞくみんな》で晩ごはんを食べたいと言うてるのよ〜」
「まてないよ!!」
「まてないよ!!」
「ごめんね…数正《かずまさ》さんと竜興《たつおき》さんはもうすぐおうちに帰ってくるわよ。」
健一は、ものすごくつらい表情でいさお夫婦に言うた。
「おじさま!!おばさま!!」
いさおは、ものすごく困った表情で健一に言うた。
「どうしたのかな?」
「どうしたのかなじゃないですよ!!」
「健一、落ち着いてくれ〜」
「子どもたちがお腹がすいたと言うているのですよ!!」
昌子は、ものすごく困った表情で健一に言うた。
「健一、ごめんなさい…おじさんは家族ひとりが欠けている食卓はイヤだと言うてるのよ〜」
健一は、ものすごく怒った声で昌子に対して『もう待てません!!』と言うた。
昌子は、ものすごく困った表情で言うた。
「それじゃあ、どうしたいのよ?」
「すみませんけれど、子どもたちを連れて外へ行きます!!」
「外へ行くと言うても、食べ物屋さんはどこもしまっているわよ〜」
「子どもたちがお腹をすかせているのですよ!!」
「分かったわよ…今から数正《かずまさ》と竜興《たつおき》のスマホに電話をかけるから…すぐに帰るように言うから…」
昌子は、大広間に置かれているグレーのハウディ(プッシュホン)の受話器を取ったあと数正《かずまさ》のスマホに電話をかけた。
しかし、スマホの電源が入ってなかったのでつながらなかった。
数正は一体どこにいるのよ…
……………………………
その頃であった。
またところ変わって、衣干町にあるラブホにて…
ラブホの部屋にホステスの女がいた。
女《ホステス》は、数正《かずまさ》が所持しているサイフの中から万札《だい》30枚を抜き取ったあとふところへ隠そうとした。
そこへ浴室にいた数正《かずまさ》が現れた。
数正《かずまさ》は、ものすごく怒った声で女《ホステス》に言うた。
「オラ!!」
「ヒィ!!」
「人の財布からカネを抜き取ろうとしたな!!」
「ごめんなさい!!」
「ふざけるな!!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、女《ホステス》の髪の毛を激しく引っ張りながら言うた。
「オラ!!なんでカネを盗もうとした!?」
「ごめんなさい…ジュースを買うお金がないのです…」
「ふざけるな!!」
(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、女《ホステス》の顔をグーで激しく殴りつけた。
(ドサ!!)
数正《かずまさ》に殴られた女《ホステス》は、床の上にあおむけになって倒れた。
数正《かずまさ》は、倒れた女《ホステス》の馬乗りになった。
「やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
歌のが着ていたマゼンタのワンピースのフロント部分をズタズタに破いた。
「ふざけるなオラ!!」
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、革のベルトを使って女《ホステス》の首をしめて殺した。
その後、数正《かずまさ》は女《ホステス》を全裸にした。
そして、女《ホステス》が持っていた持ち物全部を強奪した。
事件を起こした数正《かずまさ》は、女《ホステス》の持ち物全部と自分のものを持ってホテルから出た。
その後、あちらこちらを逃げ回った。
………………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
同じ頃であった。
またところ変わって、港大橋にて…
2〜3台の自動車が車道を通過した。
竜興《たつおき》は、ふらついた足取りで歩道を歩いていた。
竜興《たつおき》は、20分前に港大橋につながる交差点付近にある雀荘を出た。
竜興《たつおき》は、雀荘で(大学の)サークル仲間たちと一緒にかけマージャンをしていた。
大敗をキッした竜興《たつおき》は、大量の酒をのんだ。
このため、竜興《たつおき》はヨレヨレの状態になっていた。
…………………………
時は、深夜11時50分頃であった。
またところ変わって、クラシキ埠頭にて…
ヨレヨレの状態になっていた竜興《たつおき》は、だれもいない埠頭に迷い込んだ。
この時であった。
白のブラウスと濃いピンク色のロングスカートの女性がフラフラと歩いていた。
女性は、ぐすんぐすんと泣きながら歩いていた。
この時、竜興《たつおき》はぐすんぐすんと泣いている女性に抱きついた。
「いや…いや!!やめていや!!」
竜興《たつおき》は、女性をその場に倒したあと馬乗りになった。
「やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
竜興《たつおき》は、女性が着ていた白のブラウスをズタズタに破った。
破れたブラウスの中から黒色のタンクトップがあらわになった。
竜興《たつおき》は、女性の右の首すじにかぶりつこうとした。
(ドカ!!)
この時であった。
女性の夫が竜興《たつおき》の頭をグーで殴りつけたあと女性から離した。
「あああああああああ!!」
「オドレよくも妻を犯したな!!」
「すみません〜」
「オドレはどこの大学の学生《クソガキ》だ!!」
「すみません〜」
女性の夫は、竜興《たつおき》に対して殴るけるの暴行を加えた。
女性はその間に逃げ出した。
それからまた1時間であった。
ところ変わって、岸壁にて…
女性の夫は、竜興《たつおき》を海に突き落とそうとした。
「すみません…すみません…」
竜興《たつおき》は、必死になって詫びていた。
女性の夫は、竜興《たつおき》を海に突き落とそうとした。
「やめろ!!死にたくない…生きてつぐないたい!!ワーッ!!」
(ドホーン!!)
…………………………
海に落ちたのは、女性の夫だった。
竜興《たつおき》は、大パニックを起こした。
「しまった…に、逃げよう…逃げよう!!」
竜興《たつおき》は、ワーッと叫びながら逃げ出した。
このあと、竜興《たつおき》は今治市内《しない》のあちらこちらを逃げ回った。
……………………………
日付が変わって、9月5日の深夜4時半頃であった。
またところ変わって、いさお夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にて…
家族たちは、数正《かずまさ》と竜興《たつおき》の帰りを待っていた。
家の玄関にて…
汐香《しおか》は、郵便受けに入っていた新聞を取り出したあと家に入ろうとした。
この時、数正《かずまさ》が帰宅した。
汐香《しおか》は、数正《かずまさ》に対してものすごく怒った声で言うた。
「数正《かずまさ》さん!!今までどこへ行ってたのですか!?みなさまが心配なされていたのですよ!!」
「やかましいだまれ!!」
(ガツーン!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、グーで汐香《しおか》を殴りつけた。
その後、数正《かずまさ》は家の中に入った。
…………………………
またところ変わって、家の大広間にて…
数正《かずまさ》は、ドスドスと足音をたてながら歩いて入った。
「クソ!!ふざけるな!!」
昌子は、怒った表情で数正《かずまさ》に言うた。
「数正《かずまさ》…数正《かずまさ》!!…座りなさい!!」
「なんだよ急に〜」
「座りなさい!!」
数正《かずまさ》は、空いている席に座った。
昌子は、怒った表情で数正《かずまさ》に言うた。
「数正《かずまさ》、今までどこへ行ってたのよ!?」
「はっ?」
「今までどこへ行ってたのよと聞いてるのよ!!」
「うるせえクソバカ!!オレは今むしゃくしゃしているのだよ!!」
「数正《かずまさ》!!」
「なんやオラ!!」
「数正《かずまさ》は、自分自身が今どう言う状態であるのかと言うのが分かっていないわね!!…数正《かずまさ》!!」
「なんやオラ!!」
「数正《かずまさ》は、なんで(せっかく入ることができた会社)をやめたのよ!!」
「待遇面に不満があったからやめた!!」
「(せっかく入ることができた会社)は待遇面が充実しているからやめないでと言うたでしょ!!」
「やかましいクソバカ!!(せっかく入ることができた会社)のクソバカどもがマッチングアプリをスイショウしたことが原因でやめたのだよ!!」
「会社の人は従業員さんたちに結婚相手と出会う機会を与える目的でマッチングアプリをスイショウしたのよ!!数正《かずまさ》がお嫁さんがほしいと言うたから…」
「うるさいクソバカ!!」
(ガーン!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、グーで健一のこめかみを殴りつけた。
「フギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
この時、ことみが非常に激しい泣き声をあげた。
昌子は、数正《かずまさ》に対して怒鳴り声をあげた。
「数正《かずまさ》!!どうして健一を殴るのよ!!」
「オドレクソバカ!!」
(ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガシャーン!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、テーブルをひっくり返したあといさおに殴りかかった。
「オドレクソジジイ!!」
「やめてくれ!!」
「たてオラ!!」
(ドカ!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、いさおを殴りつけたあと床に倒した。
数正《かずまさ》は、いさおに対してもので殴りつけた。
「悪いのは全部オドレだ!!オレが婚期を逃した原因を作ったのはオドレだ!!」
数正《かずまさ》から暴行を受けたいさおは『ゆるしてくれ〜』と言うしかできなかった。
このあと、数正《かずまさ》はいさおを外へ引きずり出した。
いさおは、約2時間に渡って数正《かずまさ》から暴行を受け続けた。
…………………………
一方で竜興《たつおき》は朝7時頃まであちらこちらを逃げ回った末に家に帰らなくなった。
……………………………
それからまた4時間後であった。
またところ変わって、家から歩いて200歩先にある特大和風建築の家にて…
この家には、昌子の兄・直江春義・よしこ夫婦の家族たち5人が暮らしていた。
家族は、春義・よしこ夫婦と3人の娘・あつこ(長女・39歳)・よしえ(次女・37歳)・しずこ(三女・35歳)の5人である。
3人の娘たちは、今も未婚であった。
家の大広間に春義・よしこ夫婦と昌子と数正《かずまさ》の4人がいた。
昌子は、ぐすんぐすんと泣きながら春義夫婦に助けを求めた。
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…にいさん…義姉《ねえ》さん…どうしたらいいのよ…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…数正《かずまさ》はせっかく入ることができた会社をやめた…奈保子《なおこ》は999回お見合いしたのにぜーんぶ断られた…通直は勤労青少年ホームに入ったのにすてきなお相手に出会えない…竜興《たつおき》は竜興《たつおき》で…(ダイリシューカツで)内定をもらえた銀行に就職することをけとばした末に大学生をダラダラと続けているので頭にきているのよ!!…数正《かずまさ》はむしゃくしゃしていたら暴力をふるうのよ!!…数正《かずまさ》と竜興《たつおき》は手に負えなくなったからケーサツへ連れて行くわよ!!」
よしこは、ものすごく困った表情で言うた。
「昌子さん、気持ちは分かるけど落ち着いてよ〜」
「落ち着いてられないわよ!!」
「昌子さんは数正《かずまさ》さんと竜興《たつおき》さんをどうしたいのよ?」
「アタシは数正《かずまさ》と竜興《たつおき》が大キライなのよ!!」
「大キライだからどうしたいのよ?」
「家から追い出すのよ!!」
「昌子さん落ち着いてよ〜」
昌子は、ものすごく怒った表情で言うた。
「数正《かずまさ》は、せっかく入ることができた会社をやめたあとフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラ…とした暮らしを送っているのよ!!…(せっかく入ることができた会社)は、申し分がない好待遇で働きやすい環境にあるのよ…福利厚生面が充実しているからやめないでと繰り返して言うたのよ!!」
春義は、つらそうな表情で『福利厚生面が充実しているのにやめるのはもったいないよ〜』と言うた。
よしこは、春義に対して『あなたは横から口をはさまないで!!』と怒った声で言うた。
春義は、つらそうな表情で『わしにも意見をいわしてくれ〜』と言うた。
よしこは、春義に対して『席から出ていきなさい!!』と怒った声で言うた。
春義は『わしに外れろと言うのであれば外れるわ!!』と言うたあと大広間から出ていった。
よしこは、ものすごく困った表情で昌子に言うた。
「昌子さん…数正《かずまさ》さんは、会社がマッチングアプリをスイショウしたことに対して不満を抱いていたのよ。」
「知らないわよ!!」
「昌子さん。」
「義姉《ねえ》さん、そんなことよりも数正《かずまさ》に対して怒ってよ!!」
「昌子さん落ち着いてよ!!」
昌子は、よしこに対してものすごくおたついた表情で言うた。
「義姉《ねえ》さん!!(せっかく入ることができた会社)の人に数正《かずまさ》をもう一度雇ってくださいと頼んでよ!!」
よしこは、昌子に対して怒った声で言うた。
「昌子さん!!今の数正《かずまさ》さんは職探しをすることができないレベルの痛手を受けているのよ!!」
「だからどうしなさいと言うのよ!!」
よしこは、ものすごく怒った声で昌子に言うた。
「昌子さんは、4人の子どもたちをいつまでおりに閉じ込めておくのよ!?」
「人聞きの悪いことを言わないでよ!!」
「昌子さん!!落ち着きなさい!!数正《かずまさ》さんが(せっかく入ることができた会社)を急にやめた!!…奈保子《なおこ》さんは999回お見合いしたのに全部お断りされた…通直《みちなお》さんは、勤労青少年ホームに入ったのにすてきなお相手と出会えない…竜興《たつおき》さんは、(ダイリシューカツで内定をもらった)銀行の内定をけとばした末に大学生をダラダラと続けているその上に、健一の家族が居着いたことと汐香《しおか》がコーコーをやめたあと家でお手伝いさんをしている…の大問題を抱えている…その中で奈保子《なおこ》が999回に渡ってお見合いを断られていることと健一のサイコン相手が見つからないことがもっとも深刻な問題になっているのよ!!…その元凶がなにかと言うたら、通直《みちなお》がいる勤労青少年ホームにいさおさんが顔を出していたことにあるのよ!!」
…………………………
奈保子《なおこ》が999回お見合いを断られた…
通直《みちなお》にすてきなお相手が見つからない…
その元凶は、すべていさおが決まった時間に勤労青少年ホームに顔を出していたことにあった。
…………………………
通直《みちなお》は、両親から『すてきなお相手と出会う機会がたくさんあるよ〜』と言われたので今治市《まち》の勤労青少年ホームに入った。
通直《みちなお》は、勤労青少年ホームの英会話教室に入った。
英会話を通じてお相手と出会いたいと思った通直《みちなお》であったが、身の丈に合うお相手は1人もいなかった。
その元凶は、英会話教室内であったあるレッスンが行われていた時にあった。
いつ頃だったか覚えていないが、ラブストーリー映画のワンシーンを男女が2人一組になって英会話で演じると言うのがあった。
それが始まる前にいさおがやって来たのであった。
勤労青少年ホームの人が通直《みちなお》に対して『おとーさまがお迎えに来ましたよ〜』と言うた。
通直《みちなお》は、ものすごく怒った表情で外へ出た。
勤労青少年ホームの入口にて…
ニコニコ顔のいさおは、通直《みちなお》に対して『一緒に帰ろうか』と言うた。
通直《みちなお》は、ものすごく怒った表情でいさおに言うた。
「ふざけるな!!これは一体なんのマネだ!!」
勤労青少年ホームの人は、困った表情で通直《みちなお》に言うた。
「おとうさまは、一緒に帰ろうねと言うてるのよ〜」
勤労青少年ホームの人から帰れと言われた通直《みちなお》は『帰ればいいのだろ!!』と言うたあとドカドカと足音をたてながらホームから出ていった。
……………………………
またところ変わって、春義夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にて…
よしこは、ものすごく怒った表情で昌子に言うた。
「義兄《にい》さんが勤労青少年ホームに顔を出し続けていることが原因でホーム内にいる会員さまたちからクレームが出たことを知らないのね!!」
昌子は、ものすごくいいわけがましい声で言うた。
「主人は、女性にふられた通直《みちなお》が悲しんでいる表情をみたくないと言うてるのよ!!」
よしこは、ものすごく怒った声で言うた。
「それなら勤労青少年ホームをやめさせなさい!!」
「勤労青少年ホームをやめさせろってどう言うことよ!!」
「やめさせなさいと言うたらやめさせなさい!!」
「それじゃあ、通直《みちなお》に結婚相手を探すのをやめろと言うことですか!?」
「そのとおりよ!!」
「それじゃあ、通直《みちなお》はお嫁さんは必要ないと言うのね!!」
よしこは、怒った声で『必要か必要でないかの問題じゃないわよ!!』と言うたあと昌子に対してこう言うた。
「今の昌子さんの家庭《いえ》は、非常に危険な状態におちいっていると言うことに気がつきなさい!!」
「それはどう言うことよ!?」
「数正《かずまさ》さんが会社をやめた原因が『マッチングアプリを会社がスイショウした』ことにあった…数正《かずまさ》さんは、マッチングアプリによるもめ事をさけるために会社をやめたのよ!!…奈保子《なおこ》がお見合いを断られた原因は、義兄《にい》さんが相手方の家の人たちに対して無礼だったと言うことにあるのよ!!…通直《みちなお》にすてきなお相手が来ない原因は義兄《にい》さんに非があるのよ!!」
「義姉《ねえ》さんはうちの主人を攻撃する気ね!!もう怒ったわよ!!数正《かずまさ》!!もう帰るわよ!!」
思い切りブチ切れた昌子は、数正《かずまさ》を連れて大広間から出ていった。
よしこは、全身をブルブルと震わせながら怒り狂った。
………………………………
時は、夕方4時半頃であった。
またところ変わって、家のダイニングキッチンにて…
ダイニングキッチンに奈保子《なおこ》と汐香《しおか》がいた。
ダイニングテーブルの上に豚肉・とり肉・お魚・野菜・とうふ・こんにゃく…の具材が盛られている大きめサイズのアルミニウムの入れ物が真ん中に置かれていた。
奈保子《なおこ》と汐香《しおか》は、いさおが食べるちゃんこ鍋を作る準備をしていた。
奈保子《なおこ》は、ものすごくつらい表情で汐香《しおか》に言うた。
「うちの裏の家で暮らしている卜川《うらかわ》のダンナさまがお亡くなりになられたわよ。」
「卜川《うらかわ》のダンナさまはどこでお亡くなりになられたのですか?」
「クラシキ埠頭の岸壁で亡くならたのよ。」
「卜川《うらかわ》のダンナさまは、なんでクラシキ埠頭にいたのですか?」
「ゆうべ行方不明になった奥さまを探していた時に事件に巻き込まれたのよ。」
「そんな。」
「行方不明になった奥さまは、クラシキ埠頭でフラフラと歩いていた時に大学生の男に襲われたのよ。」
「ウソ。」
「ダンナさまは、奥さまを助けるために大学生のグループと格闘したのよ。」
「ダンナさまは、格闘中に亡くなられた…と言うこと?」
「うん。」
「奥さまは?」
「奥さまはすぐに逃げ出したけど…今も連絡が取れないのよ。」
「そんな。」
「容疑者の男のグループたちは、竜興《たつおき》さんが通っている大学のサークル仲間だったと聞いたわよ。」
「竜興《たつおき》さんが通っている大学のサークル仲間たちだった!?」
「うん。」
汐香《しおか》は、ものすごく不安な表情で言うた。
「竜興《たつおき》さんはゆうべどちらへ行かれていたのでしょうか?」
「たしか、大学のサークル仲間たちと一緒に雀荘へ行くと言うたわ。」
「マージャン屋へ行ったのですか!?」
「うん。」
汐香《しおか》は、奈保子《なおこ》に対してこう言うた。
「奈保子《なおこ》さん。」
「なあに?」
「竜興《たつおき》さんがマージャンを始めたのはいつ頃ですか!?」
「竜興《たつおき》がマージャンを始めたのは5年前だったと思うわよ。」
「5年前からでしたね。」
「うん。」
この時であった。
うつろな表情を浮かべていた昌子が帰宅した。
「ただいま〜」
奈保子《なおこ》は、怒った声で言うた。
「お母さん!!今の今ごろまでどちらにいたのですか!?」
「どちらにって、春義《にい》さん方にいたのよ〜」
「お母さん!!もうすぐおとーさんが帰ってくるのよ!!」
「わかってるわよ〜」
このあと、昌子はダイニングキッチンに行かずに部屋に入ろうとした。
奈保子《なおこ》は、怒った声で昌子に言うた。
「お母さん!!」
「お母さんは頭が痛いのよ〜」
昌子は、そう言ったあと部屋に入った。
(パシッ!!)
昌子は、部屋の戸を激しく閉めたあと部屋に閉じこもった。
…………………………………
(グツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツ…)
時は、夕方5時40分頃であった。
またところ変わって、家の大広間にて…
家の大広間のテーブルの上にイモノのガスコンロが置かれていた。
イモノのガスコンロは、広間の壁にあるガス栓とつながっている水色のゴムホースでつながっていた。
(カチカチ…ポッ…)
汐香《しおか》は、チャッカマン(ライター)で火をつけたあとイモノのコンロに点火した。
ガスが点火したあと奈保子《なおこ》がちゃんこ鍋が入っている大きめサイズの土鍋をコンロの上に置いた。
この時、いさおと健一と3人の子どもたちが帰宅した。
友汰《ゆうた》とことみは、つらそうな声で言うた。
「おなかすいたよ〜」
「おなかすいたよ〜」
汐香《しおか》は、カドに優しい声で言うた。
「ごめんね…このおなべはおじさまがいただくものなのよ〜」
「ぼくたちはいつになったら食べることができるのだよ!!」
「あまりもので晩ごはん作ってあげるからね〜」
いさおは、困った表情で言うた。
「その前にお風呂に入りたいのだよ〜」
汐香《しおか》はおどろいた声で『ああ!!忘れた!!』と言うた。
いさおは、怒った声で言うた。
「お風呂はどうしたのだ!!」
「ごめんなさい!!おしゃべりに夢中になっていて…お風呂を入れてませんでした〜」
「ふざけるな!!」
「あの、先にちゃんこ鍋を召し上がってください!!その間にお風呂をわかします!!」
「やかましいクソバカ!!風呂が先だ!!」
「おなべを食べている間にお風呂をわかします!!」
いさおは『ちっ』と舌打ちしたあと怒った声で言うた。
「もういい!!お風呂に入って、ビールをのみながらちゃんこ鍋をいただこうと思ったけどやめた!!」
「おじさま!!」
「やかましいクソバカ!!もうちゃんこ鍋を作るな!!」
「おじさま!!」
「サウナ風呂に行くわ!!どけ!!」
思い切りブチ切れたいさおは、汐香《しおか》を突き飛ばしたあと家から出ていった。
突き飛ばされた汐香《しおか》は、怒った声で言うた。
「なんなのよ一体もう!!せっかくおじさまのためにちゃんこ鍋を作ったのに舌打ちするなんてドサイテーよ!!」
「困ったわね〜…お兄ちゃんはどこに行ったの?」
「数正《かすまさ》さんは、むしゃくしゃしているから飲みに行くって言うてました!!」
「通直《みちなお》は?」
「聞いていません。」
「聞いてないって!?」
「どこへ行ったのかと言うのは聞いてません!!」
「困ったわね〜…きょう、通直はパートへ行く日だったよね!!」
「そうでしたが…きょうから当分の間パートを休むと言うたあとどこかへ行ってしまったのです。」
「それじゃあ、通直《みちなお》はパート先に行かなかった…と言うのね!!」
「はい。」
たいへんだ!!
通直《みちなお》が勝手にパートを休んだ…
どうしたらいいの…
……………………………
この時であった。
(ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…)
大広間に置かれているグレーのハウディ(プッシュホン)から着信音が鳴り響いた。
「アタシが出ます!!」
汐香《しおか》は、受話器を取ったあと話をした。
「もしもし、東門町の来住田《きしだ》でございます…どちらさまでしょうか…阿方のAコープの△△さまでございますね…通直《みちなお》さんはまだ帰宅していません…あの、どうかなされましたか?…しばらくお待ちくださいませ!!」
汐香《しおか》は、一度電話から離れたあと奈保子《なおこ》に声をかけた。
「奈保子《なおこ》さん!!」
「どうしたのよ!?」
「Aコープの人が通直《みちなお》さんが出勤していないと言うてました!!」
「ええ!!出勤していない!?」
「△△さまが親御《おや》を呼んでくださいって言うてます!!」
「まってね…おかーさん!!おかーさん!!」
奈保子《なおこ》は、昌子を呼びに部屋に入った。
奈保子《なおこ》は、昌子に対して電話に出るようにと言うた。
昌子は、怒った声で『頭が痛いから出たくない!!』と言うたあとかたくなになった。
奈保子《なおこ》は、ものすごく怒った声で言うた。
「Aコープの担当者の人が話をしたいと言うてるのよ!!」
「アタシはものが言えないと言うてるでしょ!!」
「お母さん!!部屋から出てよ!!」
「離してよ!!」
奈保子《なおこ》は、昌子を部屋から引きずり出したあと大広間へ連れて行った。
「離して!!」
「電話に出てよ!!」
「Aコープの人が困っているのよ!!」
「うるさい!!」
この時であった。
日奈子《ひなこ》は、汐香《しおか》に対して声をかけた。
「すみません〜」
「どうしたの?」
「ともだちからラインが来たのです。」
「ラインが来た?」
「ええ…そよら(イオンスタイル)にあるサイゼリア(レストラン)に行こうとさそわれたので行きます。」
「それじゃあちゃんこ鍋はどうするのよ!?」
「アタシ!!うちでごはんを食べるのがイヤになったのよ!!」
「気持ちは分かるけど落ち着いてください!!」
「うるさいクソバカ!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
思い切りブチ切れた日奈子《ひなこ》は、平手打ちで健一の顔をたたいた。
「フギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
この時、友汰《ゆうた》とことみがよりし烈な叫び声をあげながら泣き出した。
思い切りブチ切れた日奈子《ひなこ》は、家から飛び出した。
タイショすることができなくなった健一は、その場にたたずんでいた。
友汰《ゆうた》とことみは、し烈な叫び声をあげながら泣いていた。
汐香《しおか》と奈保子《なおこ》は、昌子に対して電話に出なさいと言いながら無理やり引っ張っていた。
電話機の受話器は、上がったままになっていた。
……………………………
場所は、今治市東門町にある住宅団地内にある特大和風建築の2階建ての家にて…
特大和風建築の家は、来住田《きしだ》いさお・昌子夫婦の家族たちが暮らしている家《うち》であった。
家の大広間のテーブルの上にはひきにくとこまかくきざんだお野菜が入っているアルミの容器と調理器具類など…が並んでいた。
テーブルには、いさお昌子夫婦と長女・奈保子《なおこ》(37歳・家事手伝い)と次男・通直《みちなお》(35歳・契約のパート従業員)といさおのオイ・久里原健一《くりはらけんいち》(42歳・公務員)と健一の子どもたち・日奈子《ひなこ》(長女・高2)と友汰《ゆうた》(長男・小1)とことみ(次女・年中)の3人といさおのメイ・汐香《しおか》(19歳・お手伝いさんだが高校2年生の時から休学している)のを終了した直後から直後修了休学中)の9人がいた。
長男・数正《かずまさ》(47歳・求職中)と竜興《たつおき》(27歳・大学生)の2人は、まだ帰宅していなかった。
この日は、家族みんなでハンバーグを作る予定だった。
いさおは、家族たちと一緒にハンバーグを作りたいのでまっすぐに帰宅した。
通直は、家の都合で勤労青少年ホームへ行くことを取りやめたあとすぐに帰宅した。
健一も職場から出たあと児童預かりの施設にいた友汰《ゆうた》とことみを連れてまっすぐに帰宅した。
日奈子もガッコーから出たあとまっすぐに帰宅した。
家族みんなでハンバーグを作りたい…
この日を一番楽しみにしていたのはいさおであった。
いさおは、9年前に定刻通りに帰宅できるお仕事に転向した。
この時、数正《かずまさ》が大手結婚相談の店でトラブルを起こした…
数正《かずまさ》から結婚相手と出会う機会を奪った…
その原因を作ったのはわたしたち夫婦なんだ…
そう思ったいさおと昌子は、家族のために生きようと決心した。
いさおと昌子は、家族のために生きると決意を固めた日から今日までの間に一生懸命になってがんばった。
しかし、空回りしてばかりいた。
数正《かずまさ》と奈保子《なおこ》と通直《みちなお》の3人が婚期を逃した…
そう感じたいさおは、数年ほど前に健一の父子《おやこ》4人をうちへ移した。
……………………………
だが、健一の父子《おやこ》4人をここへ住まわせたことが原因で家庭内が危険な状態におちいった。
とくに数正《かずまさ》と竜興《たつおき》は健一の父子《おやこ》4人に対して非常に激しいうらみを抱いていた。
いさおは、家族たちに対して『健ちゃんの嫁さんが初恋の男と一緒に駆け落ちをしたあと行方不明になったので困っているのだよ〜』と説明したあと健一にサイコン相手が見つかるまでの間だけうちに住まわせてほしいと頼んだ。
しかし、数正《かずまさ》と竜興《たつおき》が強く反対した。
いさおは、数正《かずまさ》と竜興《たつおき》に対してナットクが行くまで説明した。
数正《かずまさ》と竜興《たつおき》は、いさおに対して『期限を定めろ!!』と言うた。
いさおは数正《かずまさ》と竜興《たつおき》から突き出された要求に答える形で健一父子《おやこ》4人を2年間だけ住まわせることにした。
いさおと昌子は、2年以内に健一のサイコン相手を見つけるために必死になって探しまわった。
しかし、健一の身の丈に合うお相手は一人もいなかった。
いさおと昌子は『健一の周りにいる女どもはすごく冷たいから話にならない!!』と言うて怒り狂った末に『やーめた』と言うて健一のサイコン相手を探すことをきっぱりとやめた。
健一もまた『オレの周りにいる女たちはみんな冷たい』と言うて投げやりになった。
健一父子《おやこ》4人のせいだ!!
子どもたち4人は、健一父子《おやこ》4人に対する怒りをさらに高めた。
いさお・昌子夫婦は、健一父子《おやこ》4人の居場所が外になくなったと感じたので『もうここにいなさい』と言うて健一父子《おやこ》4人をうちに滞在させることを認めた。
このために、いさお・昌子夫婦と子どもたち4人の関係は極力悪化した。
……………………………
話は変わって…
柱にかかっている電波時計のはりは、深夜11時半を指していた。
数正《かずまさ》と竜興《たつおき》は、まだ帰宅していなかった。
………………………
この時であった。
友汰《ゆうた》とことみが泣きそうな声で言うた。
「お腹すいた〜」
「お腹すいた〜」
「もうイヤだ〜」
汐香《しおか》は、友汰《ゆうた》とことみに対して優しい声で言うた。
「友汰《ゆうた》、ことみ…ごめんね〜…おじさまは家族全員《かぞくみんな》で晩ごはんを食べたいと言うてるのよ〜」
「まてないよ!!」
「まてないよ!!」
「ごめんね…数正《かずまさ》さんと竜興《たつおき》さんはもうすぐおうちに帰ってくるわよ。」
健一は、ものすごくつらい表情でいさお夫婦に言うた。
「おじさま!!おばさま!!」
いさおは、ものすごく困った表情で健一に言うた。
「どうしたのかな?」
「どうしたのかなじゃないですよ!!」
「健一、落ち着いてくれ〜」
「子どもたちがお腹がすいたと言うているのですよ!!」
昌子は、ものすごく困った表情で健一に言うた。
「健一、ごめんなさい…おじさんは家族ひとりが欠けている食卓はイヤだと言うてるのよ〜」
健一は、ものすごく怒った声で昌子に対して『もう待てません!!』と言うた。
昌子は、ものすごく困った表情で言うた。
「それじゃあ、どうしたいのよ?」
「すみませんけれど、子どもたちを連れて外へ行きます!!」
「外へ行くと言うても、食べ物屋さんはどこもしまっているわよ〜」
「子どもたちがお腹をすかせているのですよ!!」
「分かったわよ…今から数正《かずまさ》と竜興《たつおき》のスマホに電話をかけるから…すぐに帰るように言うから…」
昌子は、大広間に置かれているグレーのハウディ(プッシュホン)の受話器を取ったあと数正《かずまさ》のスマホに電話をかけた。
しかし、スマホの電源が入ってなかったのでつながらなかった。
数正は一体どこにいるのよ…
……………………………
その頃であった。
またところ変わって、衣干町にあるラブホにて…
ラブホの部屋にホステスの女がいた。
女《ホステス》は、数正《かずまさ》が所持しているサイフの中から万札《だい》30枚を抜き取ったあとふところへ隠そうとした。
そこへ浴室にいた数正《かずまさ》が現れた。
数正《かずまさ》は、ものすごく怒った声で女《ホステス》に言うた。
「オラ!!」
「ヒィ!!」
「人の財布からカネを抜き取ろうとしたな!!」
「ごめんなさい!!」
「ふざけるな!!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、女《ホステス》の髪の毛を激しく引っ張りながら言うた。
「オラ!!なんでカネを盗もうとした!?」
「ごめんなさい…ジュースを買うお金がないのです…」
「ふざけるな!!」
(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、女《ホステス》の顔をグーで激しく殴りつけた。
(ドサ!!)
数正《かずまさ》に殴られた女《ホステス》は、床の上にあおむけになって倒れた。
数正《かずまさ》は、倒れた女《ホステス》の馬乗りになった。
「やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
歌のが着ていたマゼンタのワンピースのフロント部分をズタズタに破いた。
「ふざけるなオラ!!」
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、革のベルトを使って女《ホステス》の首をしめて殺した。
その後、数正《かずまさ》は女《ホステス》を全裸にした。
そして、女《ホステス》が持っていた持ち物全部を強奪した。
事件を起こした数正《かずまさ》は、女《ホステス》の持ち物全部と自分のものを持ってホテルから出た。
その後、あちらこちらを逃げ回った。
………………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
同じ頃であった。
またところ変わって、港大橋にて…
2〜3台の自動車が車道を通過した。
竜興《たつおき》は、ふらついた足取りで歩道を歩いていた。
竜興《たつおき》は、20分前に港大橋につながる交差点付近にある雀荘を出た。
竜興《たつおき》は、雀荘で(大学の)サークル仲間たちと一緒にかけマージャンをしていた。
大敗をキッした竜興《たつおき》は、大量の酒をのんだ。
このため、竜興《たつおき》はヨレヨレの状態になっていた。
…………………………
時は、深夜11時50分頃であった。
またところ変わって、クラシキ埠頭にて…
ヨレヨレの状態になっていた竜興《たつおき》は、だれもいない埠頭に迷い込んだ。
この時であった。
白のブラウスと濃いピンク色のロングスカートの女性がフラフラと歩いていた。
女性は、ぐすんぐすんと泣きながら歩いていた。
この時、竜興《たつおき》はぐすんぐすんと泣いている女性に抱きついた。
「いや…いや!!やめていや!!」
竜興《たつおき》は、女性をその場に倒したあと馬乗りになった。
「やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
竜興《たつおき》は、女性が着ていた白のブラウスをズタズタに破った。
破れたブラウスの中から黒色のタンクトップがあらわになった。
竜興《たつおき》は、女性の右の首すじにかぶりつこうとした。
(ドカ!!)
この時であった。
女性の夫が竜興《たつおき》の頭をグーで殴りつけたあと女性から離した。
「あああああああああ!!」
「オドレよくも妻を犯したな!!」
「すみません〜」
「オドレはどこの大学の学生《クソガキ》だ!!」
「すみません〜」
女性の夫は、竜興《たつおき》に対して殴るけるの暴行を加えた。
女性はその間に逃げ出した。
それからまた1時間であった。
ところ変わって、岸壁にて…
女性の夫は、竜興《たつおき》を海に突き落とそうとした。
「すみません…すみません…」
竜興《たつおき》は、必死になって詫びていた。
女性の夫は、竜興《たつおき》を海に突き落とそうとした。
「やめろ!!死にたくない…生きてつぐないたい!!ワーッ!!」
(ドホーン!!)
…………………………
海に落ちたのは、女性の夫だった。
竜興《たつおき》は、大パニックを起こした。
「しまった…に、逃げよう…逃げよう!!」
竜興《たつおき》は、ワーッと叫びながら逃げ出した。
このあと、竜興《たつおき》は今治市内《しない》のあちらこちらを逃げ回った。
……………………………
日付が変わって、9月5日の深夜4時半頃であった。
またところ変わって、いさお夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にて…
家族たちは、数正《かずまさ》と竜興《たつおき》の帰りを待っていた。
家の玄関にて…
汐香《しおか》は、郵便受けに入っていた新聞を取り出したあと家に入ろうとした。
この時、数正《かずまさ》が帰宅した。
汐香《しおか》は、数正《かずまさ》に対してものすごく怒った声で言うた。
「数正《かずまさ》さん!!今までどこへ行ってたのですか!?みなさまが心配なされていたのですよ!!」
「やかましいだまれ!!」
(ガツーン!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、グーで汐香《しおか》を殴りつけた。
その後、数正《かずまさ》は家の中に入った。
…………………………
またところ変わって、家の大広間にて…
数正《かずまさ》は、ドスドスと足音をたてながら歩いて入った。
「クソ!!ふざけるな!!」
昌子は、怒った表情で数正《かずまさ》に言うた。
「数正《かずまさ》…数正《かずまさ》!!…座りなさい!!」
「なんだよ急に〜」
「座りなさい!!」
数正《かずまさ》は、空いている席に座った。
昌子は、怒った表情で数正《かずまさ》に言うた。
「数正《かずまさ》、今までどこへ行ってたのよ!?」
「はっ?」
「今までどこへ行ってたのよと聞いてるのよ!!」
「うるせえクソバカ!!オレは今むしゃくしゃしているのだよ!!」
「数正《かずまさ》!!」
「なんやオラ!!」
「数正《かずまさ》は、自分自身が今どう言う状態であるのかと言うのが分かっていないわね!!…数正《かずまさ》!!」
「なんやオラ!!」
「数正《かずまさ》は、なんで(せっかく入ることができた会社)をやめたのよ!!」
「待遇面に不満があったからやめた!!」
「(せっかく入ることができた会社)は待遇面が充実しているからやめないでと言うたでしょ!!」
「やかましいクソバカ!!(せっかく入ることができた会社)のクソバカどもがマッチングアプリをスイショウしたことが原因でやめたのだよ!!」
「会社の人は従業員さんたちに結婚相手と出会う機会を与える目的でマッチングアプリをスイショウしたのよ!!数正《かずまさ》がお嫁さんがほしいと言うたから…」
「うるさいクソバカ!!」
(ガーン!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、グーで健一のこめかみを殴りつけた。
「フギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
この時、ことみが非常に激しい泣き声をあげた。
昌子は、数正《かずまさ》に対して怒鳴り声をあげた。
「数正《かずまさ》!!どうして健一を殴るのよ!!」
「オドレクソバカ!!」
(ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガシャーン!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、テーブルをひっくり返したあといさおに殴りかかった。
「オドレクソジジイ!!」
「やめてくれ!!」
「たてオラ!!」
(ドカ!!)
思い切りブチ切れた数正《かずまさ》は、いさおを殴りつけたあと床に倒した。
数正《かずまさ》は、いさおに対してもので殴りつけた。
「悪いのは全部オドレだ!!オレが婚期を逃した原因を作ったのはオドレだ!!」
数正《かずまさ》から暴行を受けたいさおは『ゆるしてくれ〜』と言うしかできなかった。
このあと、数正《かずまさ》はいさおを外へ引きずり出した。
いさおは、約2時間に渡って数正《かずまさ》から暴行を受け続けた。
…………………………
一方で竜興《たつおき》は朝7時頃まであちらこちらを逃げ回った末に家に帰らなくなった。
……………………………
それからまた4時間後であった。
またところ変わって、家から歩いて200歩先にある特大和風建築の家にて…
この家には、昌子の兄・直江春義・よしこ夫婦の家族たち5人が暮らしていた。
家族は、春義・よしこ夫婦と3人の娘・あつこ(長女・39歳)・よしえ(次女・37歳)・しずこ(三女・35歳)の5人である。
3人の娘たちは、今も未婚であった。
家の大広間に春義・よしこ夫婦と昌子と数正《かずまさ》の4人がいた。
昌子は、ぐすんぐすんと泣きながら春義夫婦に助けを求めた。
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…にいさん…義姉《ねえ》さん…どうしたらいいのよ…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…数正《かずまさ》はせっかく入ることができた会社をやめた…奈保子《なおこ》は999回お見合いしたのにぜーんぶ断られた…通直は勤労青少年ホームに入ったのにすてきなお相手に出会えない…竜興《たつおき》は竜興《たつおき》で…(ダイリシューカツで)内定をもらえた銀行に就職することをけとばした末に大学生をダラダラと続けているので頭にきているのよ!!…数正《かずまさ》はむしゃくしゃしていたら暴力をふるうのよ!!…数正《かずまさ》と竜興《たつおき》は手に負えなくなったからケーサツへ連れて行くわよ!!」
よしこは、ものすごく困った表情で言うた。
「昌子さん、気持ちは分かるけど落ち着いてよ〜」
「落ち着いてられないわよ!!」
「昌子さんは数正《かずまさ》さんと竜興《たつおき》さんをどうしたいのよ?」
「アタシは数正《かずまさ》と竜興《たつおき》が大キライなのよ!!」
「大キライだからどうしたいのよ?」
「家から追い出すのよ!!」
「昌子さん落ち着いてよ〜」
昌子は、ものすごく怒った表情で言うた。
「数正《かずまさ》は、せっかく入ることができた会社をやめたあとフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラフラ…とした暮らしを送っているのよ!!…(せっかく入ることができた会社)は、申し分がない好待遇で働きやすい環境にあるのよ…福利厚生面が充実しているからやめないでと繰り返して言うたのよ!!」
春義は、つらそうな表情で『福利厚生面が充実しているのにやめるのはもったいないよ〜』と言うた。
よしこは、春義に対して『あなたは横から口をはさまないで!!』と怒った声で言うた。
春義は、つらそうな表情で『わしにも意見をいわしてくれ〜』と言うた。
よしこは、春義に対して『席から出ていきなさい!!』と怒った声で言うた。
春義は『わしに外れろと言うのであれば外れるわ!!』と言うたあと大広間から出ていった。
よしこは、ものすごく困った表情で昌子に言うた。
「昌子さん…数正《かずまさ》さんは、会社がマッチングアプリをスイショウしたことに対して不満を抱いていたのよ。」
「知らないわよ!!」
「昌子さん。」
「義姉《ねえ》さん、そんなことよりも数正《かずまさ》に対して怒ってよ!!」
「昌子さん落ち着いてよ!!」
昌子は、よしこに対してものすごくおたついた表情で言うた。
「義姉《ねえ》さん!!(せっかく入ることができた会社)の人に数正《かずまさ》をもう一度雇ってくださいと頼んでよ!!」
よしこは、昌子に対して怒った声で言うた。
「昌子さん!!今の数正《かずまさ》さんは職探しをすることができないレベルの痛手を受けているのよ!!」
「だからどうしなさいと言うのよ!!」
よしこは、ものすごく怒った声で昌子に言うた。
「昌子さんは、4人の子どもたちをいつまでおりに閉じ込めておくのよ!?」
「人聞きの悪いことを言わないでよ!!」
「昌子さん!!落ち着きなさい!!数正《かずまさ》さんが(せっかく入ることができた会社)を急にやめた!!…奈保子《なおこ》さんは999回お見合いしたのに全部お断りされた…通直《みちなお》さんは、勤労青少年ホームに入ったのにすてきなお相手と出会えない…竜興《たつおき》さんは、(ダイリシューカツで内定をもらった)銀行の内定をけとばした末に大学生をダラダラと続けているその上に、健一の家族が居着いたことと汐香《しおか》がコーコーをやめたあと家でお手伝いさんをしている…の大問題を抱えている…その中で奈保子《なおこ》が999回に渡ってお見合いを断られていることと健一のサイコン相手が見つからないことがもっとも深刻な問題になっているのよ!!…その元凶がなにかと言うたら、通直《みちなお》がいる勤労青少年ホームにいさおさんが顔を出していたことにあるのよ!!」
…………………………
奈保子《なおこ》が999回お見合いを断られた…
通直《みちなお》にすてきなお相手が見つからない…
その元凶は、すべていさおが決まった時間に勤労青少年ホームに顔を出していたことにあった。
…………………………
通直《みちなお》は、両親から『すてきなお相手と出会う機会がたくさんあるよ〜』と言われたので今治市《まち》の勤労青少年ホームに入った。
通直《みちなお》は、勤労青少年ホームの英会話教室に入った。
英会話を通じてお相手と出会いたいと思った通直《みちなお》であったが、身の丈に合うお相手は1人もいなかった。
その元凶は、英会話教室内であったあるレッスンが行われていた時にあった。
いつ頃だったか覚えていないが、ラブストーリー映画のワンシーンを男女が2人一組になって英会話で演じると言うのがあった。
それが始まる前にいさおがやって来たのであった。
勤労青少年ホームの人が通直《みちなお》に対して『おとーさまがお迎えに来ましたよ〜』と言うた。
通直《みちなお》は、ものすごく怒った表情で外へ出た。
勤労青少年ホームの入口にて…
ニコニコ顔のいさおは、通直《みちなお》に対して『一緒に帰ろうか』と言うた。
通直《みちなお》は、ものすごく怒った表情でいさおに言うた。
「ふざけるな!!これは一体なんのマネだ!!」
勤労青少年ホームの人は、困った表情で通直《みちなお》に言うた。
「おとうさまは、一緒に帰ろうねと言うてるのよ〜」
勤労青少年ホームの人から帰れと言われた通直《みちなお》は『帰ればいいのだろ!!』と言うたあとドカドカと足音をたてながらホームから出ていった。
……………………………
またところ変わって、春義夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にて…
よしこは、ものすごく怒った表情で昌子に言うた。
「義兄《にい》さんが勤労青少年ホームに顔を出し続けていることが原因でホーム内にいる会員さまたちからクレームが出たことを知らないのね!!」
昌子は、ものすごくいいわけがましい声で言うた。
「主人は、女性にふられた通直《みちなお》が悲しんでいる表情をみたくないと言うてるのよ!!」
よしこは、ものすごく怒った声で言うた。
「それなら勤労青少年ホームをやめさせなさい!!」
「勤労青少年ホームをやめさせろってどう言うことよ!!」
「やめさせなさいと言うたらやめさせなさい!!」
「それじゃあ、通直《みちなお》に結婚相手を探すのをやめろと言うことですか!?」
「そのとおりよ!!」
「それじゃあ、通直《みちなお》はお嫁さんは必要ないと言うのね!!」
よしこは、怒った声で『必要か必要でないかの問題じゃないわよ!!』と言うたあと昌子に対してこう言うた。
「今の昌子さんの家庭《いえ》は、非常に危険な状態におちいっていると言うことに気がつきなさい!!」
「それはどう言うことよ!?」
「数正《かずまさ》さんが会社をやめた原因が『マッチングアプリを会社がスイショウした』ことにあった…数正《かずまさ》さんは、マッチングアプリによるもめ事をさけるために会社をやめたのよ!!…奈保子《なおこ》がお見合いを断られた原因は、義兄《にい》さんが相手方の家の人たちに対して無礼だったと言うことにあるのよ!!…通直《みちなお》にすてきなお相手が来ない原因は義兄《にい》さんに非があるのよ!!」
「義姉《ねえ》さんはうちの主人を攻撃する気ね!!もう怒ったわよ!!数正《かずまさ》!!もう帰るわよ!!」
思い切りブチ切れた昌子は、数正《かずまさ》を連れて大広間から出ていった。
よしこは、全身をブルブルと震わせながら怒り狂った。
………………………………
時は、夕方4時半頃であった。
またところ変わって、家のダイニングキッチンにて…
ダイニングキッチンに奈保子《なおこ》と汐香《しおか》がいた。
ダイニングテーブルの上に豚肉・とり肉・お魚・野菜・とうふ・こんにゃく…の具材が盛られている大きめサイズのアルミニウムの入れ物が真ん中に置かれていた。
奈保子《なおこ》と汐香《しおか》は、いさおが食べるちゃんこ鍋を作る準備をしていた。
奈保子《なおこ》は、ものすごくつらい表情で汐香《しおか》に言うた。
「うちの裏の家で暮らしている卜川《うらかわ》のダンナさまがお亡くなりになられたわよ。」
「卜川《うらかわ》のダンナさまはどこでお亡くなりになられたのですか?」
「クラシキ埠頭の岸壁で亡くならたのよ。」
「卜川《うらかわ》のダンナさまは、なんでクラシキ埠頭にいたのですか?」
「ゆうべ行方不明になった奥さまを探していた時に事件に巻き込まれたのよ。」
「そんな。」
「行方不明になった奥さまは、クラシキ埠頭でフラフラと歩いていた時に大学生の男に襲われたのよ。」
「ウソ。」
「ダンナさまは、奥さまを助けるために大学生のグループと格闘したのよ。」
「ダンナさまは、格闘中に亡くなられた…と言うこと?」
「うん。」
「奥さまは?」
「奥さまはすぐに逃げ出したけど…今も連絡が取れないのよ。」
「そんな。」
「容疑者の男のグループたちは、竜興《たつおき》さんが通っている大学のサークル仲間だったと聞いたわよ。」
「竜興《たつおき》さんが通っている大学のサークル仲間たちだった!?」
「うん。」
汐香《しおか》は、ものすごく不安な表情で言うた。
「竜興《たつおき》さんはゆうべどちらへ行かれていたのでしょうか?」
「たしか、大学のサークル仲間たちと一緒に雀荘へ行くと言うたわ。」
「マージャン屋へ行ったのですか!?」
「うん。」
汐香《しおか》は、奈保子《なおこ》に対してこう言うた。
「奈保子《なおこ》さん。」
「なあに?」
「竜興《たつおき》さんがマージャンを始めたのはいつ頃ですか!?」
「竜興《たつおき》がマージャンを始めたのは5年前だったと思うわよ。」
「5年前からでしたね。」
「うん。」
この時であった。
うつろな表情を浮かべていた昌子が帰宅した。
「ただいま〜」
奈保子《なおこ》は、怒った声で言うた。
「お母さん!!今の今ごろまでどちらにいたのですか!?」
「どちらにって、春義《にい》さん方にいたのよ〜」
「お母さん!!もうすぐおとーさんが帰ってくるのよ!!」
「わかってるわよ〜」
このあと、昌子はダイニングキッチンに行かずに部屋に入ろうとした。
奈保子《なおこ》は、怒った声で昌子に言うた。
「お母さん!!」
「お母さんは頭が痛いのよ〜」
昌子は、そう言ったあと部屋に入った。
(パシッ!!)
昌子は、部屋の戸を激しく閉めたあと部屋に閉じこもった。
…………………………………
(グツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツ…)
時は、夕方5時40分頃であった。
またところ変わって、家の大広間にて…
家の大広間のテーブルの上にイモノのガスコンロが置かれていた。
イモノのガスコンロは、広間の壁にあるガス栓とつながっている水色のゴムホースでつながっていた。
(カチカチ…ポッ…)
汐香《しおか》は、チャッカマン(ライター)で火をつけたあとイモノのコンロに点火した。
ガスが点火したあと奈保子《なおこ》がちゃんこ鍋が入っている大きめサイズの土鍋をコンロの上に置いた。
この時、いさおと健一と3人の子どもたちが帰宅した。
友汰《ゆうた》とことみは、つらそうな声で言うた。
「おなかすいたよ〜」
「おなかすいたよ〜」
汐香《しおか》は、カドに優しい声で言うた。
「ごめんね…このおなべはおじさまがいただくものなのよ〜」
「ぼくたちはいつになったら食べることができるのだよ!!」
「あまりもので晩ごはん作ってあげるからね〜」
いさおは、困った表情で言うた。
「その前にお風呂に入りたいのだよ〜」
汐香《しおか》はおどろいた声で『ああ!!忘れた!!』と言うた。
いさおは、怒った声で言うた。
「お風呂はどうしたのだ!!」
「ごめんなさい!!おしゃべりに夢中になっていて…お風呂を入れてませんでした〜」
「ふざけるな!!」
「あの、先にちゃんこ鍋を召し上がってください!!その間にお風呂をわかします!!」
「やかましいクソバカ!!風呂が先だ!!」
「おなべを食べている間にお風呂をわかします!!」
いさおは『ちっ』と舌打ちしたあと怒った声で言うた。
「もういい!!お風呂に入って、ビールをのみながらちゃんこ鍋をいただこうと思ったけどやめた!!」
「おじさま!!」
「やかましいクソバカ!!もうちゃんこ鍋を作るな!!」
「おじさま!!」
「サウナ風呂に行くわ!!どけ!!」
思い切りブチ切れたいさおは、汐香《しおか》を突き飛ばしたあと家から出ていった。
突き飛ばされた汐香《しおか》は、怒った声で言うた。
「なんなのよ一体もう!!せっかくおじさまのためにちゃんこ鍋を作ったのに舌打ちするなんてドサイテーよ!!」
「困ったわね〜…お兄ちゃんはどこに行ったの?」
「数正《かすまさ》さんは、むしゃくしゃしているから飲みに行くって言うてました!!」
「通直《みちなお》は?」
「聞いていません。」
「聞いてないって!?」
「どこへ行ったのかと言うのは聞いてません!!」
「困ったわね〜…きょう、通直はパートへ行く日だったよね!!」
「そうでしたが…きょうから当分の間パートを休むと言うたあとどこかへ行ってしまったのです。」
「それじゃあ、通直《みちなお》はパート先に行かなかった…と言うのね!!」
「はい。」
たいへんだ!!
通直《みちなお》が勝手にパートを休んだ…
どうしたらいいの…
……………………………
この時であった。
(ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…)
大広間に置かれているグレーのハウディ(プッシュホン)から着信音が鳴り響いた。
「アタシが出ます!!」
汐香《しおか》は、受話器を取ったあと話をした。
「もしもし、東門町の来住田《きしだ》でございます…どちらさまでしょうか…阿方のAコープの△△さまでございますね…通直《みちなお》さんはまだ帰宅していません…あの、どうかなされましたか?…しばらくお待ちくださいませ!!」
汐香《しおか》は、一度電話から離れたあと奈保子《なおこ》に声をかけた。
「奈保子《なおこ》さん!!」
「どうしたのよ!?」
「Aコープの人が通直《みちなお》さんが出勤していないと言うてました!!」
「ええ!!出勤していない!?」
「△△さまが親御《おや》を呼んでくださいって言うてます!!」
「まってね…おかーさん!!おかーさん!!」
奈保子《なおこ》は、昌子を呼びに部屋に入った。
奈保子《なおこ》は、昌子に対して電話に出るようにと言うた。
昌子は、怒った声で『頭が痛いから出たくない!!』と言うたあとかたくなになった。
奈保子《なおこ》は、ものすごく怒った声で言うた。
「Aコープの担当者の人が話をしたいと言うてるのよ!!」
「アタシはものが言えないと言うてるでしょ!!」
「お母さん!!部屋から出てよ!!」
「離してよ!!」
奈保子《なおこ》は、昌子を部屋から引きずり出したあと大広間へ連れて行った。
「離して!!」
「電話に出てよ!!」
「Aコープの人が困っているのよ!!」
「うるさい!!」
この時であった。
日奈子《ひなこ》は、汐香《しおか》に対して声をかけた。
「すみません〜」
「どうしたの?」
「ともだちからラインが来たのです。」
「ラインが来た?」
「ええ…そよら(イオンスタイル)にあるサイゼリア(レストラン)に行こうとさそわれたので行きます。」
「それじゃあちゃんこ鍋はどうするのよ!?」
「アタシ!!うちでごはんを食べるのがイヤになったのよ!!」
「気持ちは分かるけど落ち着いてください!!」
「うるさいクソバカ!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
思い切りブチ切れた日奈子《ひなこ》は、平手打ちで健一の顔をたたいた。
「フギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
この時、友汰《ゆうた》とことみがよりし烈な叫び声をあげながら泣き出した。
思い切りブチ切れた日奈子《ひなこ》は、家から飛び出した。
タイショすることができなくなった健一は、その場にたたずんでいた。
友汰《ゆうた》とことみは、し烈な叫び声をあげながら泣いていた。
汐香《しおか》と奈保子《なおこ》は、昌子に対して電話に出なさいと言いながら無理やり引っ張っていた。
電話機の受話器は、上がったままになっていた。
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