【激辛ヒューマンドラマ】マッチング〜コンカツやめたい
第6話
時は、夕方4時頃であった。

家の大広間に春義《はるよし》・よしこ夫婦といさお・昌子夫婦と奈保子《なおこ》と友汰《ゆうた》とことみがいた。

汐香《しおか》は、ダイニングキッチンでお茶を淹《い》れる支度をしていた。

奈保子《なおこ》から事の次第を聞いたよしこは、困った表情で言うた。

「日奈子《ひなこ》ちゃんがオンラインゲームで高額なアイテムを大量に購入していた…代金決済《けっさい》はすべて健一さんのクレカで行われていた…きょうの昼頃にご利用限度額を大きく超えた知らせが入った…その間まで義兄《にい》さんたちはどこで何をしていたのよ!!」

よしこに怒鳴られたいさおと昌子は、つらい表情で言うた。

「マージャン屋にいた!!…あと少しで負け分を取り返すことができたのだぞ!!」
「アタシはその時カラオケ喫茶にいたのよ…あと少しで歌う番が来たのに…歌えなかったじゃないのよ!!」

よしこは、ものすごく怒った声で言うた。

「ふたりともいいかげんにしなさい!!今は非常事態におちいったのよ!!」

昌子は、ものすごくつらい表情で言うた。

「アタシはすごく困っているのよ!!…クレカのトラブルを解決する方法が全く分からないのでものすごく困っているのよ!!」

よしこは、ものすごく怒った声で言うた。

「それじゃあ、ここにいる友汰《ゆうた》とことみはどうするのよ!!父親は市庁《しょくば》の公用車《トラック》を勝手に乗り回している上に職務放棄をした!!…日奈子《ちょうじょ》はオンラインゲームの高額なアイテムを人のクレカを使って購入した!!…その上に、日奈子《カノジョ》はガッコーを勝手に休んだ!!…父親と姉が勝手し放題をしたことが原因で友汰《ゆうた》とことみは小学校《ガッコー》と幼稚園へ行くのをやめた!!…このままでは危ないわよ!!」

この時であった。

汐香《しおか》が淹《い》れたてのお茶が入っている砥部焼の湯呑みがたくさん載っているお盆を持って大広間に入った。

汐香《しおか》は、テーブルに集まっているみなさま方たちにお茶を配った。

汐香《しおか》は、お茶を配り終えたあと春義《はるよし》・よしこ夫婦に言うた。

「直江のご主人さま、奥さま…きょう…友汰《ゆうた》くんとことみちゃんが…牛乳のパックをあけてしまいました。」
「牛乳のパックをあけた!?」
「はい。」
「それはいつ頃から!?」
「よくおぼえていません!!…他にも…納豆のパックを全部あけてしまったこともありました…同時に…炊飯機《かま》に入っていたごはんも…あけてしまったのです…その他…ヨーグルト…(グリコ)プッチンプリン…もあけてしまったのです〜」

よしこは、ものすごくしかめた表情でいさお・昌子夫婦に言うた。

「義兄《にい》さん、義姉《ねえ》さん!!…友汰《ゆうた》とことみは危険水域に突入したわよ!!」

いさおは、ものすごくおどろいた表情で『危険水域に突入したって!?』と言うた。

春義《はるよし》は、ものすごく困った表情でいさお・昌子夫婦に言うた。

「この際だから言うけど、善通寺(にある子ども病院)へ行かせたらどうかな〜」
「善通寺!?」
「ああ。」

いさおは、ものすごく怒った声で言うた。

「友汰《ゆうた》とことみの身体《からだ》はジョウブだよ!!どうして病院へ行かさないといかんのだ!!」

よしこは、ものすごく怒った声でいさおに言うた。

「友汰《ゆうた》とことみは精神的なダメージを受けているのよ!!」

いさおは、ものすごく怒った声で言うた。

「からだがジョウブなのに病院へ行かせるのはおかしいのだよ!!」

春義《はるよし》は、ものすごく困った表情でいさおに言うた。

「それじゃあ、なんで小学校《ガッコー》と幼稚園に行かなくなったのかな〜」

いさおは、ものすごく怒った声で『疲れているだけなんだよ!!』とハンロンした。

よしこは、ものすごくあつかましい声で『ほんとうに疲れているだけなの!?』と言うたあと悲しげな表情で言うた。

「ふたりが小学校《ガッコー》と幼稚園へ行かなくなった日はいつ頃かよくわからない…このままの状態が長引いた場合には最悪の事態が生じるのよ!!…ふたりが小学校《ガッコー》・幼稚園へ行かなくなった真の原因は、健一さんが市庁《じぶんのしごと》にホコリを持たなくなった…にあるのよ!!…人の話を聞いてるの!?」

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この時であった。

大広間に設置されているハウディ(プッシュホン)の着信音が鳴っていた。

汐香《しおか》は『アタシが出ます!!』と言うたあと受話器を手に取って話した。

「来住田《きしだ》でございます!!」

受話器のスピーカーから女性のどぎつい声が聞こえた。

「来住田《きしだ》さまのおたくでございますね…大西町紺原《おおにしのこんばら》の泉口《いずぐち》でございます!!」
「ああ、健一さんが勤務している市庁《しょくば》の男性職員《しょくいん》さまの親御さんですね。」
「そうでございます!!…すみませんけど、そちらに久里原健一さまの二親等以内の方はいらっしゃいますか!?」
「えっ?」
「久里原健一の二親等以内の方と電話を代わってちょうだい!!」
「しばらくお待ちくださいませ!!」

奈保子《なおこ》は、ものすごく困った表情で汐香《しおか》に言うた。

「どうしたのよ?」
「健一さんの二親等以内の方を出せと言うて怒っています。」

昌子は、汐香《しおか》に対して『代わって!!』と声をかけたあと受話器を取り上げた。

その後、受話器越しにいる女性に対して声をかけた。

「お電話を代わりました。」

受話器越しにいる女性は、ものすごく怒った声で言うた。

「もしもし、おたくはどちらさまでございますか!?」
「わたしは、久里原健一の伯母《おば》でございます!!」
「すみませんけど、二親等以内の方とお話がしたいのです!!」
「二親等以内の方はこちらにはいません…祖父は重度の認知症をわずらっている関係で氷見(西条市)の老健施設《しせつ》に滞在しています…祖母は…転倒骨折で入院していますが…寝たきりになったあと身体がスイジャクしました。」
「ご両親は!?」
「健一の両親は、リコンしました…父親と母親は新しいパートナーを見つけたあとサイコンしたのです!!」

受話器越しにいる女性は、ものすごく怒った声で昌子に言うた。

「二親等以内じゃないので関係ないと言うてもダメよ!!」
「もしもし、それは一体どう言うことでしょうか!?」
「あんたのおいのせいでうちの息子が市庁《しごと》をやめました!!」

(ガーーーーーーーーーーーーーーン!!)

ことの次第を聞いた昌子は、全身が凍りついた。

健一のせいで…

男子職員《しょくいん》が…

市庁《しごと》をやめた…

どうして…

昌子は、ものすごくオタついた表情で言うた。

「ちょっとお待ちください!!それは一体どう言うことでしょうか!?」

受話器越しにいる女性は、怒りを込めながら言うた。

「あんたのおいがうちの息子の婚約者に手を出したのよ!!」

(ガガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!)

ことの次第を聞いた昌子の背筋によりし烈なセンリツが走った。

健一が…

よその家の息子さんの婚約者に…

手を出した!?

昌子は、ものすごくオタついた表情で言うた。

「もしもし、すみませんけど…頭が大混乱を起こしたのです。」

受話器越しにいる女性は、ものすごく怒った声で言うた。

「あんたのおいのせいでうちの息子は市庁《しごと》をやめた…そして…部屋に引きこもってしまったのよ!!」
「なんですって!!」
「その上に…あんたのおいと息子の婚約者が大西駅《えき》の近くにある公園にある(レンタルのニッケンの個室)トイレに入って行くところを見たと言う情報が入ったのよ!!…トイレの中から女性の叫び声が聞こえていた…あんたのおいは息子の婚約者の身体をズタズタに傷つけたのよ!!」
「やかましいクソバカ!!無関係の人間に対してゴタゴタゴタゴタゴタゴタゴタゴタゴタゴタゴタゴタと言うな!!」

(ガチャーン!!)

思い切りブチ切れた昌子は、受話器をガチャーンと置いたあと大広間から出ていった。

健一がよその家の息子の婚約者のからだを傷つけた…

健一に二親等以内の人間がひとりもいない…

どうしたらいいのだ…

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