【激辛ヒューマンドラマ】マッチング〜コンカツやめたい
第7話
時は、9月13日の午前11時半頃であった。
いさお・昌子夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にいさお・昌子夫婦と紀世彦《きよひこ》と紀世彦《きよひこ》のお見合い相手の女性と仲人を務める春義《はるよし》・よしこ夫婦のあわせて6人がいた。
テーブルの上には、キンリンにあるかっぽう料亭が作った特上のかっぽう重セットが並んでいた。
紀世彦《きよひこ》の姉・亜衣子《あいこ》はこの日イワマツグループのA班のメンバーたちと一緒にポルトガルに滞在していたのでお見合いの席にはいなかった。
お見合いの席は、ものすごくよどんだ空気に包まれていた。
……………………………
紀世彦《きよひこ》のお見合い相手は、亜衣子《あいこ》と一緒にお仕事をしている女性スタッフさん(39歳)の大学院時代の友人のA子さん(40歳)であった。
……………………………
紀世彦《きよひこ》は、婚約者の女性(故人)と10月頃に挙式披露宴をあげる予定であったが、新婦側の家の苗字《みょうじ》を変更する形で挙行されることが訣定《けってい》した。
亜衣子《あいこ》の怒りを鎮めるためには、それしか方法がなかった。
周りの人間たちは、亜衣子《あいこ》に屈した。
………………………………
話は変わって…
紀世彦《きよひこ》とお見合い相手の女性は、ものすごくしかめた表情を浮かべていた。
よしこは、ものすごく困った表情でふたりに言うた。
「おふたりとも、どうしたのかな?」
よしこの呼びかけに対してふたりはひとことも言わなかった。
春義《はるよし》は、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん、元婚約者の方が亡くなられたので悲しいのは分かるよ…だけどそんな気持ちで居続けたら(お見合い相手の女性)さんがかわいそうだよ…(お見合い相手の女性)さんは、紀世彦《きよひこ》さんがしかめた表情を浮かべているので話しづらいというてるのだよ。」
この時、よしこが春義《はるよし》に対して怒った声で言うた。
「あなた!!」
「何だよ〜」
「あなたはだまっていなさい!!」
「わしは(相手の女性)さんが困っているよ〜」と言うただけなんだよ〜」
「だまりなさい!!」
「分かったよ〜」
よしこは、カドに優しい表情でふたりに言うた。
「おふたりともお腹が空いていたよね…まずは、ごはんを食べてからお話しましょうね。」
このあと、よしこはお皿と食材をつまむトングを取った。
よしこは、お重に盛られていた料理をトングでつまんだあとお皿に盛りつけながら言うた。
「はい、お肉とお野菜とお魚をバランスよくたべようね。」
よしこは、お肉とお野菜とお魚が盛られているお皿を紀世彦《きよひこ》に渡した。
その後、よしこはお重に入っていたお肉とお野菜とお魚をお皿に盛りつけた。
よしこは、お肉とお野菜とお魚が盛られているお皿をお見合い相手の女性に渡した。
お見合い相手の女性は、怒った声でよしこに言うた。
「すみません!!」
「どうなさいましたか?」
「アタシ、1時から予定があるのです!!」
「それならごはんを食べてかでも…」
「いりません!!」
「いらないって?」
「アタシ!!1時から友人たちと一緒にランチをとる予定なんです!!」
よしこは、ものすごく泣きそうな声で言うた。
「それじゃあ、食べないのですか!?」
「うるさい!!アタシは紀世彦《クソバカ》の元婚約者《モトカノ》のかわりはイヤよ!!」
「申し訳ございません…わたしたちは紀世彦《きよひこ》さんのお姉さまの怒りを鎮めるために…」
「うるさいクソババア!!このお見合いはお断りします!!アタシは、紀世彦《クソバカ》の元婚約者《モトカノ》のかわりなんてイヤ!!」
(パチーン!!)
思い切りブチ切れた相手の女性は、平手打ちで紀世彦《きよひこ》の顔をたたいたあとお見合いの席から立ち去った。
…………………………
それからまた数分後であった。
春義《はるよし》とよしこは、紀世彦《きよひこ》に対して声をかけた。
「紀世彦《きよひこ》さん、大丈夫か?」
「困ったわね〜…大井野の奥さまはなにを考えているのかしらね〜」
紀世彦《きよひこ》は、ものすごく弱々しい声で言うた。
「いいのですよ…ぼくは…小さい時から縁《えん》がなかったのです…」
よしこは、カドに優しい声で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「そんなことないわよ…あれは、たまたま縁がなかっただけよ。」
紀世彦《きよひこ》は、怒った声で言うた。
「軽々しくものを言うな!!」
よしこは、ものすごく困った表情で言うた。
「それじゃあ、どう言えばいいのよ〜」
「ぼくは、生まれた時から良縁《えん》がなかったのだよ!!」
「そんなことはないわよ〜」
たまりかねた春義《はるよし》は『やめろ!!』と言うたあとよしこに対してあつかましい声で言うた。
「紀世彦《きよひこ》さんは、小さい時から良縁《えん》に恵まれていなかったのだよ…その原因は家自体にあるのだよ…お姉さまが気むずかしい性格で四六時中イライラしている…おにいさんたち3人は決まったカノジョはいらないと言うたあとだらしない格好をするようになった…こんな状態では紀世彦《きよひこ》さんは結婚できないよ!!」
「そうよね…それじゃあもうやめましょう。」
「そうだそうだ…お見合いをやめてやけ食いや…紀世彦《きよひこ》さん、きょうはやけ食いやけのみしよう。」
「そうよそうよ…ビールの瓶がたくさんあるから、飲みましょう。」
このあと、紀世彦《きよひこ》は春義《はるよし》と一緒にやけ食いやけのみをした。
……………………………
時は、夕方5時40分頃であった。
またところ変わって、大西町山之内大河内《おおにしちょうやまのうちあざおおこうち》にある山林にて…
高校《ガッコー》に行かなくなった日奈子は、フラフラと歩き回った末に山林《ここ》にやって来た。
制服姿の日奈子は、泣きながら歩いていた。
「もうイヤ…ガッコーやめたい…家に帰りたくない…もうイヤ!!」
…………………………
またところ変わって、山之内川のほとりにて…
川のほとりにかなこと紀世彦《きよひこ》がいた。
かなこは、マゼンタのワンピースを着ていた。
紀世彦《きよひこ》とかなこは、マッチングアプリを通じて出会った関係であった。
紀世彦《きよひこ》は、亜衣子《あいこ》と実家《いえ》に支配されていたことに対して怒りを強めていた。
紀世彦《きよひこ》は、亜衣子《あいこ》と実家《いえ》から逃げるためにマッチングアプリを利用してアプリに登録されていたかなこを選んだ。
紀世彦《きよひこ》は、亜衣子《あいこ》と実家《いえ》から逃げたい気持ちでいっぱいになっていたのでかなこに結婚を申し込んだ。
紀世彦《きよひこ》の求めに対してかなこは拒否した。
拒否された紀世彦《きよひこ》は、ものすごく怒った声でかなこに言うた。
「ふざけるな!!今なんて言った!?」
「なんでそんなに怒るのよ!!アタシは頭ごなしにイヤと言唄のじゃないのよ!!」
「それじゃあ、なんで拒否した!!」
「アタシは、結婚と言う言葉を軽々しく言わないでと言うただけよ!!」
「えらそうな口をたたくな!!」
(パチーン!!)
思い切りブチ切れた紀世彦《きよひこ》は、平手打ちでかなこの顔をたたいた。
かなこは、ものすごく怒った声で言うた。
「何すんのよ!!気に入らないことがあったら暴力をふるうのね!!」
「だまれ!!オレは亜衣子《クソナマイキのあね》と倒壊寸前の実家《いえ》から逃げるために結婚相手《あいて》を探していた!!お前はオレの気持ちをズタズタに傷つけたからやっつけてやる!!オラオドレ!!」
「やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」
(ドサッ)
思い切りブチ切れた紀世彦《きよひこ》は、かなこをその場に倒したあと馬乗りになった。
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
紀世彦《きよひこ》は、かなこが着ていたワンピースのフロント部分をズタズタに破いた。
破れた部分から白色のレースのスリップがあらわになった。
…………………………
この時であった。
(ゴツーン!!)
思い切りブチ切れた日奈子が乱入した。
思い切りブチ切れた日奈子は、紀世彦《きよひこ》の頭を石で激しく殴りつけた。
「頭が痛い!!頭が痛い!!」
日奈子に頭を殴られた紀世彦《きよひこ》は、その場に座り込んだ。
かなこは、大急ぎで逃げ出した。
……………………………
日奈子は、ふところに隠していたサバイバルナイフを取り出したあと紀世彦《きよひこ》の脇腹をズタズタに刺した。
「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
紀世彦《きよひこ》は、日奈子によって殺された。
日奈子が着ていた制服に返り血がたくさん付着した。
紀世彦《きよひこ》を殺した日奈子は、フラフラと歩きながら現場から立ち去った。
その後、行方不明になった。
……………………………
(ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…)
時は、夜10時55分頃であった。
またところ変わって、いさお・昌子夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にて…
大広間に設置されているハウディ(プッシュホン)の着信音が鳴っていた。
近くにいた汐香《しおか》は、受話器を取ったあと話をした。
「来住田《きしだ》でございます!!」
受話器のスピーカーから男性の声が聞こえた。
「来住田《きしだ》さんのおたくでございますか?」
「はい、そうでございます。」
「こちらは今治警察署です。」
「警察署!?」
「はい、今治警察署です…あのすみませんけど、久里原健一《くりはらけんいち》さまはお帰りでございますか?」
「健一さんはまだ帰宅していません!!」
「そうですか…」
「あの、事件か事故があったのですか!?」
「きょうの夕方5時前後のことでございますが、大西町山之内大河内《おおにしちょうやまのうちあざおおこうち》の山之内川の最上流で殺人事件が発生しました…亡くなられた男性のスマホを調べた時に…マッチングアプリを利用していた形跡がありました。…亡くなられた男性の方は、マッチングアプリで知り合った女性ともめていました…男性の方は、森林にいた女子高生風の女に殺されました…女性の方…かなこさんと言う方は…玉川町の散宿所《さんしゅくしょ》にある交番に助けを求めに来たので保護しました。」
「そんな。」
「かなこさんと言う女性は、それから1時間に本署《こちら》に移されました…この時かなこさんは『健一さん』と繰り返してお呼びになられていました。」
「おまわりさん、おまわりさんはなにを言おうとしているのですか!?」
「あの、今ここにかなこさんの実家のご家族の方がいるのです…実家のご両親が激怒しているのです…実家のご両親は『健一をここへ呼べ!!』と言うて激怒しているのです…または『健一の二親等以内のものを出せ!!』とも言うてました。」
「あの、健一さんの二親等以内の方はうちにいないのです!!」
「女性のご両親が激怒しているのですよ!!」
「健一さんのおじいさまは認知症にりかんしているのです!!…おばあさまは入院中です…ご両親はリコンしたあと行方不明になったのです!!健一さんもこの最近うちに帰宅してないのです!!」
「そうですか…わかりました…ご本人が誠意を見せないと言うのであればこちらでタイショいたします。」
受話器越しにいる警官は、汐香《しおか》に対してこう言うた。
「来住田《きしだ》さま、おうちの人に伝えていただきますか?…かなこさんが持っていたスマホにインストールされているマッチングアプリを調べたところ…久里原健一さんが複数人の女性をあさっていたことがわかりました…先ほど10時45分頃に女性のひとりが『久里原健一に犯された…久里原健一の子を身ごもった…』と言うて来ました…これにより、久里原健一に対して性暴力の容疑で逮捕状を発行しました。」
「健一さんに逮捕状を発行したって!!」
健一に対して逮捕状が発行された…
知らせを聞いた汐香《しおか》は、その場に倒れ込んだ。
…………………………
時は、深夜11時35分頃であった。
またところ変わって、今治市衣干町《しないきぬぼしちょう》のヤマダ電機の近くにあるラブホの前にて…
派手なシャツを着ている健一は、マッチングアプリで知り合った女性と一緒に出口から出てきた。
この時であった。
金属バットを持っていた男がふたりの前にやって来た。
「オドレ死ねや!!」
(ガーン!!)
金属バットを持っていた男は、健一の頭を金属バットで殴りつけた。
女性は、その場から逃げした。
健一は、男に金属バットで頭を殴られたあと刃渡りのするどいナイフで脇腹を刺されて殺された。
健一を殺した男は、健一と一緒にいた女性の元カレであった。
……………………………
時は、9月14日の朝9時頃であった。
いさお・昌子夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間に汐香《しおか》の父方の家の親類の人たちと汐香《しおか》といさお・昌子夫婦と奈保子と友汰《ゆうた》・ことみが集まっていた。
汐香《しおか》は、大きめサイズのサックスバーのスーツケースとバックを持っていた。
汐香《しおか》は、松山で暮らしている親類の人の紹介で旅館の仲居をすることになった。
このため、汐香《しおか》はこの家から出ていくことになった。
話を聞いた友汰《ゆうた》とことみは『行かないで!!』と言うた。
昌子は、ものすごく困った表情でふたりに言うた。
「友汰《ゆうた》、ことみ…汐香《しおか》ちゃんは、親類の人と一緒に松山へ行くのよ…明日からは旅館で働くことになったのよ…だからもうお別れしなきゃならないのよ!!」
「行かないで!!」
「行かないで!!」
たまりかねたいさおは『甘えるな!!』と怒鳴り声をあげた。
友汰《ゆうた》とことみは、ぐすんぐすんと泣き出した。
汐香《しおか》の親類の人は、つらそうな声で言うた。
「長い間…お世話になりました…これから汐香《しおか》を連れて松山へ行きます。」
それからまた1時間であった。
スーツケースとバックを持っている汐香《しおか》は、家の前に停まっている白のトヨタラウムに乗り込んだ。
(バタン!!ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
汐香《しおか》が乗り込んだトヨタラウムが家の前から出発した。
この時であった。
友汰《ゆうた》とことみが家から飛び出したあと車に向かって走り出した。
「汐香《しおか》ちゃん!!」
「待って!!」
ふたりは、家から300メートル先の路地まで車を追いかけたが追いつかなかった。
車は、そのまま走り去った。
……………………………
家を出発してから20分後であった。
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン!!)
この時、今治中央消防署《しょうぼうしょ》の緊急車両5台が旭町の交差点を左折したあと猛スピードで走っていた。
汐香《しおか》が乗っているラウムは、信号待ちで停車していた。
一体なにがあったのだ…
この時であった。
いさお・昌子夫婦が暮らしている家に何ものかが爆弾を投げ込んだあと大爆発を起こした事件が発生した。
家の中にいた家族たち3人が巻き添えを食らった。
爆弾を投げた男は、健一がマッチングアプリで知り合った女性の婚約者であるヤクザのナンバーツーの男だった。
男は、健一に女性を取られたことに対して怒りを抱えていた。
その結果、いさお・昌子夫婦の家に爆弾が投げ込まれた。
物語は、ドサイアクの結果で幕を閉じた。
【終】
いさお・昌子夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にいさお・昌子夫婦と紀世彦《きよひこ》と紀世彦《きよひこ》のお見合い相手の女性と仲人を務める春義《はるよし》・よしこ夫婦のあわせて6人がいた。
テーブルの上には、キンリンにあるかっぽう料亭が作った特上のかっぽう重セットが並んでいた。
紀世彦《きよひこ》の姉・亜衣子《あいこ》はこの日イワマツグループのA班のメンバーたちと一緒にポルトガルに滞在していたのでお見合いの席にはいなかった。
お見合いの席は、ものすごくよどんだ空気に包まれていた。
……………………………
紀世彦《きよひこ》のお見合い相手は、亜衣子《あいこ》と一緒にお仕事をしている女性スタッフさん(39歳)の大学院時代の友人のA子さん(40歳)であった。
……………………………
紀世彦《きよひこ》は、婚約者の女性(故人)と10月頃に挙式披露宴をあげる予定であったが、新婦側の家の苗字《みょうじ》を変更する形で挙行されることが訣定《けってい》した。
亜衣子《あいこ》の怒りを鎮めるためには、それしか方法がなかった。
周りの人間たちは、亜衣子《あいこ》に屈した。
………………………………
話は変わって…
紀世彦《きよひこ》とお見合い相手の女性は、ものすごくしかめた表情を浮かべていた。
よしこは、ものすごく困った表情でふたりに言うた。
「おふたりとも、どうしたのかな?」
よしこの呼びかけに対してふたりはひとことも言わなかった。
春義《はるよし》は、カドに優しい表情で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「紀世彦《きよひこ》さん、元婚約者の方が亡くなられたので悲しいのは分かるよ…だけどそんな気持ちで居続けたら(お見合い相手の女性)さんがかわいそうだよ…(お見合い相手の女性)さんは、紀世彦《きよひこ》さんがしかめた表情を浮かべているので話しづらいというてるのだよ。」
この時、よしこが春義《はるよし》に対して怒った声で言うた。
「あなた!!」
「何だよ〜」
「あなたはだまっていなさい!!」
「わしは(相手の女性)さんが困っているよ〜」と言うただけなんだよ〜」
「だまりなさい!!」
「分かったよ〜」
よしこは、カドに優しい表情でふたりに言うた。
「おふたりともお腹が空いていたよね…まずは、ごはんを食べてからお話しましょうね。」
このあと、よしこはお皿と食材をつまむトングを取った。
よしこは、お重に盛られていた料理をトングでつまんだあとお皿に盛りつけながら言うた。
「はい、お肉とお野菜とお魚をバランスよくたべようね。」
よしこは、お肉とお野菜とお魚が盛られているお皿を紀世彦《きよひこ》に渡した。
その後、よしこはお重に入っていたお肉とお野菜とお魚をお皿に盛りつけた。
よしこは、お肉とお野菜とお魚が盛られているお皿をお見合い相手の女性に渡した。
お見合い相手の女性は、怒った声でよしこに言うた。
「すみません!!」
「どうなさいましたか?」
「アタシ、1時から予定があるのです!!」
「それならごはんを食べてかでも…」
「いりません!!」
「いらないって?」
「アタシ!!1時から友人たちと一緒にランチをとる予定なんです!!」
よしこは、ものすごく泣きそうな声で言うた。
「それじゃあ、食べないのですか!?」
「うるさい!!アタシは紀世彦《クソバカ》の元婚約者《モトカノ》のかわりはイヤよ!!」
「申し訳ございません…わたしたちは紀世彦《きよひこ》さんのお姉さまの怒りを鎮めるために…」
「うるさいクソババア!!このお見合いはお断りします!!アタシは、紀世彦《クソバカ》の元婚約者《モトカノ》のかわりなんてイヤ!!」
(パチーン!!)
思い切りブチ切れた相手の女性は、平手打ちで紀世彦《きよひこ》の顔をたたいたあとお見合いの席から立ち去った。
…………………………
それからまた数分後であった。
春義《はるよし》とよしこは、紀世彦《きよひこ》に対して声をかけた。
「紀世彦《きよひこ》さん、大丈夫か?」
「困ったわね〜…大井野の奥さまはなにを考えているのかしらね〜」
紀世彦《きよひこ》は、ものすごく弱々しい声で言うた。
「いいのですよ…ぼくは…小さい時から縁《えん》がなかったのです…」
よしこは、カドに優しい声で紀世彦《きよひこ》に言うた。
「そんなことないわよ…あれは、たまたま縁がなかっただけよ。」
紀世彦《きよひこ》は、怒った声で言うた。
「軽々しくものを言うな!!」
よしこは、ものすごく困った表情で言うた。
「それじゃあ、どう言えばいいのよ〜」
「ぼくは、生まれた時から良縁《えん》がなかったのだよ!!」
「そんなことはないわよ〜」
たまりかねた春義《はるよし》は『やめろ!!』と言うたあとよしこに対してあつかましい声で言うた。
「紀世彦《きよひこ》さんは、小さい時から良縁《えん》に恵まれていなかったのだよ…その原因は家自体にあるのだよ…お姉さまが気むずかしい性格で四六時中イライラしている…おにいさんたち3人は決まったカノジョはいらないと言うたあとだらしない格好をするようになった…こんな状態では紀世彦《きよひこ》さんは結婚できないよ!!」
「そうよね…それじゃあもうやめましょう。」
「そうだそうだ…お見合いをやめてやけ食いや…紀世彦《きよひこ》さん、きょうはやけ食いやけのみしよう。」
「そうよそうよ…ビールの瓶がたくさんあるから、飲みましょう。」
このあと、紀世彦《きよひこ》は春義《はるよし》と一緒にやけ食いやけのみをした。
……………………………
時は、夕方5時40分頃であった。
またところ変わって、大西町山之内大河内《おおにしちょうやまのうちあざおおこうち》にある山林にて…
高校《ガッコー》に行かなくなった日奈子は、フラフラと歩き回った末に山林《ここ》にやって来た。
制服姿の日奈子は、泣きながら歩いていた。
「もうイヤ…ガッコーやめたい…家に帰りたくない…もうイヤ!!」
…………………………
またところ変わって、山之内川のほとりにて…
川のほとりにかなこと紀世彦《きよひこ》がいた。
かなこは、マゼンタのワンピースを着ていた。
紀世彦《きよひこ》とかなこは、マッチングアプリを通じて出会った関係であった。
紀世彦《きよひこ》は、亜衣子《あいこ》と実家《いえ》に支配されていたことに対して怒りを強めていた。
紀世彦《きよひこ》は、亜衣子《あいこ》と実家《いえ》から逃げるためにマッチングアプリを利用してアプリに登録されていたかなこを選んだ。
紀世彦《きよひこ》は、亜衣子《あいこ》と実家《いえ》から逃げたい気持ちでいっぱいになっていたのでかなこに結婚を申し込んだ。
紀世彦《きよひこ》の求めに対してかなこは拒否した。
拒否された紀世彦《きよひこ》は、ものすごく怒った声でかなこに言うた。
「ふざけるな!!今なんて言った!?」
「なんでそんなに怒るのよ!!アタシは頭ごなしにイヤと言唄のじゃないのよ!!」
「それじゃあ、なんで拒否した!!」
「アタシは、結婚と言う言葉を軽々しく言わないでと言うただけよ!!」
「えらそうな口をたたくな!!」
(パチーン!!)
思い切りブチ切れた紀世彦《きよひこ》は、平手打ちでかなこの顔をたたいた。
かなこは、ものすごく怒った声で言うた。
「何すんのよ!!気に入らないことがあったら暴力をふるうのね!!」
「だまれ!!オレは亜衣子《クソナマイキのあね》と倒壊寸前の実家《いえ》から逃げるために結婚相手《あいて》を探していた!!お前はオレの気持ちをズタズタに傷つけたからやっつけてやる!!オラオドレ!!」
「やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」
(ドサッ)
思い切りブチ切れた紀世彦《きよひこ》は、かなこをその場に倒したあと馬乗りになった。
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
紀世彦《きよひこ》は、かなこが着ていたワンピースのフロント部分をズタズタに破いた。
破れた部分から白色のレースのスリップがあらわになった。
…………………………
この時であった。
(ゴツーン!!)
思い切りブチ切れた日奈子が乱入した。
思い切りブチ切れた日奈子は、紀世彦《きよひこ》の頭を石で激しく殴りつけた。
「頭が痛い!!頭が痛い!!」
日奈子に頭を殴られた紀世彦《きよひこ》は、その場に座り込んだ。
かなこは、大急ぎで逃げ出した。
……………………………
日奈子は、ふところに隠していたサバイバルナイフを取り出したあと紀世彦《きよひこ》の脇腹をズタズタに刺した。
「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
紀世彦《きよひこ》は、日奈子によって殺された。
日奈子が着ていた制服に返り血がたくさん付着した。
紀世彦《きよひこ》を殺した日奈子は、フラフラと歩きながら現場から立ち去った。
その後、行方不明になった。
……………………………
(ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…)
時は、夜10時55分頃であった。
またところ変わって、いさお・昌子夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間にて…
大広間に設置されているハウディ(プッシュホン)の着信音が鳴っていた。
近くにいた汐香《しおか》は、受話器を取ったあと話をした。
「来住田《きしだ》でございます!!」
受話器のスピーカーから男性の声が聞こえた。
「来住田《きしだ》さんのおたくでございますか?」
「はい、そうでございます。」
「こちらは今治警察署です。」
「警察署!?」
「はい、今治警察署です…あのすみませんけど、久里原健一《くりはらけんいち》さまはお帰りでございますか?」
「健一さんはまだ帰宅していません!!」
「そうですか…」
「あの、事件か事故があったのですか!?」
「きょうの夕方5時前後のことでございますが、大西町山之内大河内《おおにしちょうやまのうちあざおおこうち》の山之内川の最上流で殺人事件が発生しました…亡くなられた男性のスマホを調べた時に…マッチングアプリを利用していた形跡がありました。…亡くなられた男性の方は、マッチングアプリで知り合った女性ともめていました…男性の方は、森林にいた女子高生風の女に殺されました…女性の方…かなこさんと言う方は…玉川町の散宿所《さんしゅくしょ》にある交番に助けを求めに来たので保護しました。」
「そんな。」
「かなこさんと言う女性は、それから1時間に本署《こちら》に移されました…この時かなこさんは『健一さん』と繰り返してお呼びになられていました。」
「おまわりさん、おまわりさんはなにを言おうとしているのですか!?」
「あの、今ここにかなこさんの実家のご家族の方がいるのです…実家のご両親が激怒しているのです…実家のご両親は『健一をここへ呼べ!!』と言うて激怒しているのです…または『健一の二親等以内のものを出せ!!』とも言うてました。」
「あの、健一さんの二親等以内の方はうちにいないのです!!」
「女性のご両親が激怒しているのですよ!!」
「健一さんのおじいさまは認知症にりかんしているのです!!…おばあさまは入院中です…ご両親はリコンしたあと行方不明になったのです!!健一さんもこの最近うちに帰宅してないのです!!」
「そうですか…わかりました…ご本人が誠意を見せないと言うのであればこちらでタイショいたします。」
受話器越しにいる警官は、汐香《しおか》に対してこう言うた。
「来住田《きしだ》さま、おうちの人に伝えていただきますか?…かなこさんが持っていたスマホにインストールされているマッチングアプリを調べたところ…久里原健一さんが複数人の女性をあさっていたことがわかりました…先ほど10時45分頃に女性のひとりが『久里原健一に犯された…久里原健一の子を身ごもった…』と言うて来ました…これにより、久里原健一に対して性暴力の容疑で逮捕状を発行しました。」
「健一さんに逮捕状を発行したって!!」
健一に対して逮捕状が発行された…
知らせを聞いた汐香《しおか》は、その場に倒れ込んだ。
…………………………
時は、深夜11時35分頃であった。
またところ変わって、今治市衣干町《しないきぬぼしちょう》のヤマダ電機の近くにあるラブホの前にて…
派手なシャツを着ている健一は、マッチングアプリで知り合った女性と一緒に出口から出てきた。
この時であった。
金属バットを持っていた男がふたりの前にやって来た。
「オドレ死ねや!!」
(ガーン!!)
金属バットを持っていた男は、健一の頭を金属バットで殴りつけた。
女性は、その場から逃げした。
健一は、男に金属バットで頭を殴られたあと刃渡りのするどいナイフで脇腹を刺されて殺された。
健一を殺した男は、健一と一緒にいた女性の元カレであった。
……………………………
時は、9月14日の朝9時頃であった。
いさお・昌子夫婦の家族たちが暮らしている家の大広間に汐香《しおか》の父方の家の親類の人たちと汐香《しおか》といさお・昌子夫婦と奈保子と友汰《ゆうた》・ことみが集まっていた。
汐香《しおか》は、大きめサイズのサックスバーのスーツケースとバックを持っていた。
汐香《しおか》は、松山で暮らしている親類の人の紹介で旅館の仲居をすることになった。
このため、汐香《しおか》はこの家から出ていくことになった。
話を聞いた友汰《ゆうた》とことみは『行かないで!!』と言うた。
昌子は、ものすごく困った表情でふたりに言うた。
「友汰《ゆうた》、ことみ…汐香《しおか》ちゃんは、親類の人と一緒に松山へ行くのよ…明日からは旅館で働くことになったのよ…だからもうお別れしなきゃならないのよ!!」
「行かないで!!」
「行かないで!!」
たまりかねたいさおは『甘えるな!!』と怒鳴り声をあげた。
友汰《ゆうた》とことみは、ぐすんぐすんと泣き出した。
汐香《しおか》の親類の人は、つらそうな声で言うた。
「長い間…お世話になりました…これから汐香《しおか》を連れて松山へ行きます。」
それからまた1時間であった。
スーツケースとバックを持っている汐香《しおか》は、家の前に停まっている白のトヨタラウムに乗り込んだ。
(バタン!!ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
汐香《しおか》が乗り込んだトヨタラウムが家の前から出発した。
この時であった。
友汰《ゆうた》とことみが家から飛び出したあと車に向かって走り出した。
「汐香《しおか》ちゃん!!」
「待って!!」
ふたりは、家から300メートル先の路地まで車を追いかけたが追いつかなかった。
車は、そのまま走り去った。
……………………………
家を出発してから20分後であった。
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン!!)
この時、今治中央消防署《しょうぼうしょ》の緊急車両5台が旭町の交差点を左折したあと猛スピードで走っていた。
汐香《しおか》が乗っているラウムは、信号待ちで停車していた。
一体なにがあったのだ…
この時であった。
いさお・昌子夫婦が暮らしている家に何ものかが爆弾を投げ込んだあと大爆発を起こした事件が発生した。
家の中にいた家族たち3人が巻き添えを食らった。
爆弾を投げた男は、健一がマッチングアプリで知り合った女性の婚約者であるヤクザのナンバーツーの男だった。
男は、健一に女性を取られたことに対して怒りを抱えていた。
その結果、いさお・昌子夫婦の家に爆弾が投げ込まれた。
物語は、ドサイアクの結果で幕を閉じた。
【終】


