その絶対的な瞳に囚われて
「おい、お前ら」


このまま、どうしようと考えていたら。


細い手が伸びてきた。



…え?


顔は驚くほど美形な人で、この世にいなくてもおかしくないぐらい。


「…失せろ」


ギュッと目をつぶっていたから周りの光景はわからなかった。


ただ、この男の人は味方なんだってわかる。



「大丈夫か?」


ひと段落ついたところで、目を開けるとさっきの美形な男の人がいた。


「あ、はい…。だ、いじょうぶです…。」



「声、震えてんじゃん。」



あはは、バレてたか。

 

わたしは力無く笑った。


その瞬間、意識が途切れたんだ。
< 2 / 12 >

この作品をシェア

pagetop