浅葱と萌葱の検死報告〜ラスト・ドレスを纏ったシンデレラ〜
「炊き込みご飯のことか。うん。わかった」
短く答え、夕鈴は頼んだホットミルクに口をつける。白夜もココアに口をつけた。濃厚な甘さに白夜が浸っていると、「ねぇ、白夜ちゃん」と夕鈴が白夜の目を見つめる。
「久しぶりにあれやりたい」
「……うん。いいよ」
白夜はニコリと笑った。夕鈴の表情もどこか嬉しそうになる。「あれ」とは、心理分析のことである。二人は大学で心理学の授業も選択していた。そのため、時々互いの心理状態などについて分析をし合うことがあるのだ。
「じゃあ、まずはあたしから」
白夜は夕鈴を見つめる。
「夕鈴ちゃんは観察力や洞察力に優れてとる。知識欲もあって、人の意見に流されるタイプとちゃうし、冷酷な判断を下せる人でもあらへん。せやけど、人と話すことに心の奥底では恐れを少なからず抱いてとる。やから、会話で得られる情報量が他の人と比べて圧倒的に少ないんやわ」
夕鈴は黙って白夜を見つめている。白夜は続けた。
「例えば、「好きな映画は何ですか?」と相手から質問されたとするやん?その場合、大抵の人は「◯◯が好き」って映画のタイトルを口にするねん。でも夕鈴ちゃんの場合は、「ある」の一言で終わり。無意識に「会話を続けることで自分の言葉で相手を傷付けへんか」という考えから、会話を終了させとる。相手の話は聞くけどな」
短く答え、夕鈴は頼んだホットミルクに口をつける。白夜もココアに口をつけた。濃厚な甘さに白夜が浸っていると、「ねぇ、白夜ちゃん」と夕鈴が白夜の目を見つめる。
「久しぶりにあれやりたい」
「……うん。いいよ」
白夜はニコリと笑った。夕鈴の表情もどこか嬉しそうになる。「あれ」とは、心理分析のことである。二人は大学で心理学の授業も選択していた。そのため、時々互いの心理状態などについて分析をし合うことがあるのだ。
「じゃあ、まずはあたしから」
白夜は夕鈴を見つめる。
「夕鈴ちゃんは観察力や洞察力に優れてとる。知識欲もあって、人の意見に流されるタイプとちゃうし、冷酷な判断を下せる人でもあらへん。せやけど、人と話すことに心の奥底では恐れを少なからず抱いてとる。やから、会話で得られる情報量が他の人と比べて圧倒的に少ないんやわ」
夕鈴は黙って白夜を見つめている。白夜は続けた。
「例えば、「好きな映画は何ですか?」と相手から質問されたとするやん?その場合、大抵の人は「◯◯が好き」って映画のタイトルを口にするねん。でも夕鈴ちゃんの場合は、「ある」の一言で終わり。無意識に「会話を続けることで自分の言葉で相手を傷付けへんか」という考えから、会話を終了させとる。相手の話は聞くけどな」