浅葱と萌葱の検死報告〜ラスト・ドレスを纏ったシンデレラ〜
「なんてことだ。映画やドラマの出演が山のように決まっていたんだぞ。どう説明すればいいんだ……」

ジョンはまた大きなため息を吐く。夕鈴が質問をした。

「ライラさんを最後に見かけたのはいつですか?」

「失踪する前日だよ。出演する番組の調整について話したんだ」

「ライラさんの過去について、何か聞いていることはありますか?」

「何もありません。ライラは同じ事務所の人間に対しても、何一つ過去を話しませんでした」

「ライラさんの性別はご存知ですか?」

「女性でしょう?」

何を言っているんだ、と言いたげな目をジョンは向ける。白夜と夕鈴は顔を見合わせた。ライラ・スワンは自身の性別について、事務所に秘密にしていたのだ。

「では最後に、ライラさんを恨んでいる可能性がある人物に心当たりはありますか?あと彼女の交友関係についても教えてほしいです」

「ライラは交友関係は狭かったです。一番親しくしていたのは、ロキシー・スノーですね。あとレベッカ・ローガンとも親しかったと思います」
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