浅葱と萌葱の検死報告〜ラスト・ドレスを纏ったシンデレラ〜
白夜は夕鈴の車に乗り込む。夕鈴がエンジンをかけ、ハンドルを回した。車が大通りを走っていく。夕鈴が口を開いた。
「……今日、やけに道混んでる。家からサザンクロスに来るまで、結構時間かかった」
「確か今日は、オランダの王女様がアメリカに来るらしいわ。王女様見たい人が集まっとったり、警察の検問とか厳しいんとちゃう?」
「……そう」
夕鈴はそう呟くように言うと、口を閉ざす。沈黙が流れた。これが仕事ではなくプライベートなドライブならば、白夜は最近読んだ小説の話などをする。しかし仕事中である今は、黙って窓の外を眺めていた。
(プライベートな話は、仕事がひと段落してからやな……)
窓の外を景色がゆっくりと流れていく。ハンドルを握っていた夕鈴が口を開いた。
「飛ばす。しっかり掴まってて」
夕鈴が運転席についているボタンを操作すると、車の屋根に取り付けられたサイレンが鳴り出した。前を走っていた車が次々と横に移動していく。
白夜は車のスピードが上がるのを感じながら、体をシートに深く沈めた。
「……今日、やけに道混んでる。家からサザンクロスに来るまで、結構時間かかった」
「確か今日は、オランダの王女様がアメリカに来るらしいわ。王女様見たい人が集まっとったり、警察の検問とか厳しいんとちゃう?」
「……そう」
夕鈴はそう呟くように言うと、口を閉ざす。沈黙が流れた。これが仕事ではなくプライベートなドライブならば、白夜は最近読んだ小説の話などをする。しかし仕事中である今は、黙って窓の外を眺めていた。
(プライベートな話は、仕事がひと段落してからやな……)
窓の外を景色がゆっくりと流れていく。ハンドルを握っていた夕鈴が口を開いた。
「飛ばす。しっかり掴まってて」
夕鈴が運転席についているボタンを操作すると、車の屋根に取り付けられたサイレンが鳴り出した。前を走っていた車が次々と横に移動していく。
白夜は車のスピードが上がるのを感じながら、体をシートに深く沈めた。