calendar〜学校で大人気の週間男子達から溺愛されてます!?〜
優しそうな先輩が笑顔で予備のラケットを渡してくれた。

誘われるままにコートに立ち、上がってきたシャトルに素直にラケットを振ってみる。

(落下地点に入って……素直に振る!)

パコーンッ!と快音を立てて、綺麗なハイクリアが相手コートの奥へと飛んでいった。

「うわ、フォーム素直だし飛びがいいね! 筋いいよ〜!」

先輩に褒められて、胸がパッと明るくなる。

コートを駆け回る爽快感と、シャトルを芯で捉えた時の手に残る感触が、すごく気持ちいい。

「私……クッキング部とバドミントン部、兼部にしようかな……!」

「えっ、本当!? 実は私もバド部すごく気になってたの! 私もしようかな!」

瑚夏も嬉しそうに目を輝かせ、葵ちゃん美咲ちゃんも「二人ともすごくカッコいい!」と拍手してくれた。

(おいしいお料理やお菓子を作るクッキング部と、思い切り汗を流せるバドミントン部……! 最高の中学生活になりそう!)

部活動の見学を終える頃には、夕日が校舎を優しく赤く染めていた。

葵ちゃんと美咲ちゃん、そして一般寮へ向かう瑚夏に「また明日ね!」と校門で手を振り、私は1人、特別寮への帰り道を歩き始めたのだった。
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