calendar〜学校で大人気の週間男子達から溺愛されてます!?〜
ノックの指示に合わせて、必死にコートを駆け巡る。

シャトルを追いかけて右へ左へ、前へ後ろへ。

息が上がり、額から汗がポタポタと床に落ちるけれど、ラケットの芯でシャトルを捉えたときの「パァン!」という爽快な音に胸が躍った。

(やっぱりバドミントン、すごく楽しい……!)

隣のコートでは、先輩たちが激しいスマッシュを打ち込んでいる。

速すぎて目でも追いきれないほどのシャトルが、風を切ってコートに突き刺さる。

その迫力に圧倒されつつも、「私ももっと上手くなりたい」と強く思った。

部活が終わる頃には全身汗だくで、心地よい疲労感が身体を包んでいた。

瑚夏達と別れ体育館を出ると、すっかり夕暮れの橙色に染まった校庭が広がっている。

「はぁ〜、疲れたけど楽しかったな……!」

ラケットバッグを肩にかけ直し、充実感に満たされながら特別寮への帰り道を歩き出す。

その時、校門の近くでサッカーボールを蹴っていた炎君とバッタリ目が合った。

「周防!……って、めちゃくちゃ汗だくじゃん。部活、そんなに激しかったのか?」

「火森君!うん、バドミントン部に入ったんだ〜!すごく楽しかったよ!」

「へー、お前そんな体力あったんだな。もっと大人しい奴かと思ってたわ」

「ふふ、運動は結構得意なんだよ〜!火森君もサッカーお疲れ様!」

「おう。まあ、怪我だけはすんなよ。明日動けなくなっても知らねーぞ」

ぶっきらぼうながらもどこか優しい言葉を残して、炎君はボールをポンポンと蹴りながら寮の方へと歩き出す。
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