加納欄の入院 シリーズ32シーズン4
「そうだ。念のため調べとくか」

大山先輩が、小さな機械を取り出した。

「なんですか? それ」

「鮎川さんに借りてきた」

あ。

盗聴器探知機。

大山先輩は、ゆっくり病室の中を歩き始めた。

ベッドの周り。

テレビ台。

壁際。

そして――。

ピッ。

小さな反応音がした。

大山先輩の目つきが、一瞬で変わる。

幸田さんからも、さっきまでの笑顔が消えた。

苫利先輩はベッドの上で、黙ったまま眉を寄せる。

あたしも思わず息を呑んだ。

…………ウソ。

本当に?

大山先輩が、反応のあった場所を指で示す。

四人の視線が、そこへ集まった。

――ある。

壁のコンセント。

この病室、盗聴されてる。
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