ミュージック・プロジェクト! 〜デビューをかけた秘密のアイドル大作戦!〜
「…人違い、されてませんか?」
「…なに?」
「星野 も紡 もそう珍しくないですし…」
そう。きっとそうだ
私みたいな実力も特に冴えない人間に声がかかるなんて有り得ないもんね。
そう自分の中で納得させていた時…
「お前、俺のこと覚えてねぇの?」
「えっ?」
黒髪と赤い瞳をした男の子がじっ… と私を見つめる
「…えっと、ごめんなさい。
今日が初対面…だと思いますけど…?」
「…そーかよ。」
するとそっぽを向いてしまうその男の子
「?」
会ったことあるのかな?
でもやっぱり初対面な気がするなあ…。
「…まあいい。
お前、俺と一緒にプロジェクトに参加しろ」
「えっ?」
「いいよな?
相手いねぇだろ」
「た、確かに居ませんがっ…!」
「じゃあ決まりだ。
ほら、担任に用紙貰いに行くぞ」
「ちょっ…待ってください!」
ちょっと強引すぎませんかっ?!
そのまま強引に手を引かれ、二人で教室を出ていく
止まろうと必死に抵抗しても、力が強いのか全く効かない
でも握られる手は痛くもなく優しいので、もっと本気で抵抗すれば止められるんじゃないか…と思いながらまた挑戦する事を繰り返す
そして誰もいない静まり返った廊下で、私は声を張り上げた
「あの!」
すると、その男の子の体がピタッと止まる
今がチャンスだっ…!
「なんだよ」
「貴方はっ!誰なんですかっ?」
「…俺?」
そう後ろにいた私に目線を合わせるように振り返った男の子
「自己紹介!されてませんっ!」
流石に名前くらいは教えてくれる…よねっ?
一緒にプロジェクトをやろうって言ってるんだから。
「…ほんとに覚えてねぇのかよ」
「えっ?」
何を言ったのかは分からない。
でも男の子の顔が、とても悲しそうだったのが強く印象に残っていた
「それを言ったら、プロジェクトに協力してくれんの?」
「私もプロジェクト相手は居なかったので都合がいいといえば都合がいいです。
ですが、お互いの事を知らないまま参加を言われてしまうのは困ります。」
「…へぇ、」
そうフッ、 と楽しげに笑う彼
「ま、いいや。
俺は一ノ瀬 蓮。
芸能科 Sクラス。」
「そうなんで…
…えっ、Sクラス?」
「そうだが?」
「!」
嘘っ…!
この学園のクラスは成績によって変動する。
CからSクラスまであって、成績が良ければ良いほどクラスが上がっていく仕組みだ。
私はAクラスで、2番目に成績がいいとされるクラスだ。
そして、
最も優れた実力者達が集まるSクラス。
それは、所属する科の中でも特に良い成績\実績だけではなく、" " 人を魅了する才能に特化 "した限られた人しかなれないエリートクラスだ。
そんな人、なんで私に…?
ますます意味が分からなくなってしまった。
「…どうして、私に声をかけたんですか?
私なんかよりも、いい人は絶対沢山います。」
「…」
少し考え込むようにした彼の次の言葉を待つ
きっと彼なら、プロデュース科のSクラスの人でも、どんな人にでも頼めば了承してくれるはず。
なのにどうして私に声を掛けてくれたのか、
その" 理由 "が知りたかった
「…お前、自分の評価低すぎ。」
「えっ?」
「俺はお前がいいって思ったから誘ってんの。
分かる?」
「…!」
「俺の歌、最高に良くしてみて?」
挑発的な目、言葉、声。
この時にはもう、私の中の何かが動き出していた。
「わかりましたっ…!
プロジェクト、組みましょうっ!」
「助かる」
そう言って、彼は私に手を差し出す
私はその手を握り返した
「あと、敬語やめろ。
同年代なんだし」
「あ。わ、分かった…!」
「よし。」
「…なに?」
「星野 も紡 もそう珍しくないですし…」
そう。きっとそうだ
私みたいな実力も特に冴えない人間に声がかかるなんて有り得ないもんね。
そう自分の中で納得させていた時…
「お前、俺のこと覚えてねぇの?」
「えっ?」
黒髪と赤い瞳をした男の子がじっ… と私を見つめる
「…えっと、ごめんなさい。
今日が初対面…だと思いますけど…?」
「…そーかよ。」
するとそっぽを向いてしまうその男の子
「?」
会ったことあるのかな?
でもやっぱり初対面な気がするなあ…。
「…まあいい。
お前、俺と一緒にプロジェクトに参加しろ」
「えっ?」
「いいよな?
相手いねぇだろ」
「た、確かに居ませんがっ…!」
「じゃあ決まりだ。
ほら、担任に用紙貰いに行くぞ」
「ちょっ…待ってください!」
ちょっと強引すぎませんかっ?!
そのまま強引に手を引かれ、二人で教室を出ていく
止まろうと必死に抵抗しても、力が強いのか全く効かない
でも握られる手は痛くもなく優しいので、もっと本気で抵抗すれば止められるんじゃないか…と思いながらまた挑戦する事を繰り返す
そして誰もいない静まり返った廊下で、私は声を張り上げた
「あの!」
すると、その男の子の体がピタッと止まる
今がチャンスだっ…!
「なんだよ」
「貴方はっ!誰なんですかっ?」
「…俺?」
そう後ろにいた私に目線を合わせるように振り返った男の子
「自己紹介!されてませんっ!」
流石に名前くらいは教えてくれる…よねっ?
一緒にプロジェクトをやろうって言ってるんだから。
「…ほんとに覚えてねぇのかよ」
「えっ?」
何を言ったのかは分からない。
でも男の子の顔が、とても悲しそうだったのが強く印象に残っていた
「それを言ったら、プロジェクトに協力してくれんの?」
「私もプロジェクト相手は居なかったので都合がいいといえば都合がいいです。
ですが、お互いの事を知らないまま参加を言われてしまうのは困ります。」
「…へぇ、」
そうフッ、 と楽しげに笑う彼
「ま、いいや。
俺は一ノ瀬 蓮。
芸能科 Sクラス。」
「そうなんで…
…えっ、Sクラス?」
「そうだが?」
「!」
嘘っ…!
この学園のクラスは成績によって変動する。
CからSクラスまであって、成績が良ければ良いほどクラスが上がっていく仕組みだ。
私はAクラスで、2番目に成績がいいとされるクラスだ。
そして、
最も優れた実力者達が集まるSクラス。
それは、所属する科の中でも特に良い成績\実績だけではなく、" " 人を魅了する才能に特化 "した限られた人しかなれないエリートクラスだ。
そんな人、なんで私に…?
ますます意味が分からなくなってしまった。
「…どうして、私に声をかけたんですか?
私なんかよりも、いい人は絶対沢山います。」
「…」
少し考え込むようにした彼の次の言葉を待つ
きっと彼なら、プロデュース科のSクラスの人でも、どんな人にでも頼めば了承してくれるはず。
なのにどうして私に声を掛けてくれたのか、
その" 理由 "が知りたかった
「…お前、自分の評価低すぎ。」
「えっ?」
「俺はお前がいいって思ったから誘ってんの。
分かる?」
「…!」
「俺の歌、最高に良くしてみて?」
挑発的な目、言葉、声。
この時にはもう、私の中の何かが動き出していた。
「わかりましたっ…!
プロジェクト、組みましょうっ!」
「助かる」
そう言って、彼は私に手を差し出す
私はその手を握り返した
「あと、敬語やめろ。
同年代なんだし」
「あ。わ、分かった…!」
「よし。」