普通の貴族だと思って結婚したら、身分を隠して潜伏する王太子様でしたー!? ……離婚します!
そんな情報を彼らが知っているということは、内部に協力者がいるのだろう。私がここで誰かに助けを求めたとする……けれど、その誰かが協力者だったとしたら?
ドクドクと心臓が大きな音を立てて鳴っていた。
……ああ。いけないわ。このままだと、彼が殺されてしまう。
まだまだ長い時間ではないけれど、アルベルトと過ごした日々が頭をかすめた。優しかった穏やかだった。良い感情を持つには十分過ぎた。
私はここで彼を見殺しにすれば、独身に戻れるし二年を待つこともない。それは、頭では計算できるけれど、アルベルトがなす術もなく殺されてしまうなんて、絶対に嫌だった。
厩舎で待ち構えているので、私は馬は使えない。この二本の足で、走って行くしかない。
伝えなきゃ……私は、アルベルトが遠出の行き先に選ぶ湖に向かって走りはじめた。
エッセン伯爵邸は王都の郊外にあって、湖はすぐそこだ。一度連れて行ってもらったことがあるので、私は道を辿って迷わずに走った。
アルベルトに伝えないと……彼が邸に戻れば、数人が一斉に襲いかかり彼は殺されてしまうだろう。
ドクドクと心臓が大きな音を立てて鳴っていた。
……ああ。いけないわ。このままだと、彼が殺されてしまう。
まだまだ長い時間ではないけれど、アルベルトと過ごした日々が頭をかすめた。優しかった穏やかだった。良い感情を持つには十分過ぎた。
私はここで彼を見殺しにすれば、独身に戻れるし二年を待つこともない。それは、頭では計算できるけれど、アルベルトがなす術もなく殺されてしまうなんて、絶対に嫌だった。
厩舎で待ち構えているので、私は馬は使えない。この二本の足で、走って行くしかない。
伝えなきゃ……私は、アルベルトが遠出の行き先に選ぶ湖に向かって走りはじめた。
エッセン伯爵邸は王都の郊外にあって、湖はすぐそこだ。一度連れて行ってもらったことがあるので、私は道を辿って迷わずに走った。
アルベルトに伝えないと……彼が邸に戻れば、数人が一斉に襲いかかり彼は殺されてしまうだろう。