魔法より、君に恋をする。
第一演習区画は、想像していたより遥かに広かった。
学院の北側に造られた巨大な結界区域。
中央を水路が横切り、東側には人工森林、西側には石造りの廃墟が広がっている。
高い観覧席には、生徒たちが集まっていた。
今日は学院関係者のみ。
それでも十分多い。
「本当に見られてる」
リリアが観覧席を見上げる。
「今さら?」
ノアが言う。
「多い」
「リリア、手振ったら?」
「嫌」
「絶対盛り上がるよ」
「もっと見られる」
「それが目的」
「嫌」
セシルが笑う。
「緊張してない?」
「してない」
「ならよかった」
反対側の入口から第二部隊が入ってくる。
六人。
三年生が三人、二年生が二人、一年生が一人。
その立ち姿だけで、慣れているのが分かる。
「強そう」
リリアの目が輝いた。
「嬉しそうだね」
レオンハルトが隣で苦笑する。
「うん」
「頼もしいよ」
中央の審判役教師が杖を上げる。
『両部隊、開始位置へ』
六人が並ぶ。
リリアは一度、みんなを見る。
ノア。
セシル。
アレン。
カイル。
レオンハルト。
そして結界の外、監督生区域にいるルシアン。
目が合った。
ルシアンが小さく頷く。
『春季実戦祭、第一日。午前第二試合』
結界が閉じる。
『第十三部隊対第二部隊――救出戦』
リリアは杖を握った。
『開始!』
学院の北側に造られた巨大な結界区域。
中央を水路が横切り、東側には人工森林、西側には石造りの廃墟が広がっている。
高い観覧席には、生徒たちが集まっていた。
今日は学院関係者のみ。
それでも十分多い。
「本当に見られてる」
リリアが観覧席を見上げる。
「今さら?」
ノアが言う。
「多い」
「リリア、手振ったら?」
「嫌」
「絶対盛り上がるよ」
「もっと見られる」
「それが目的」
「嫌」
セシルが笑う。
「緊張してない?」
「してない」
「ならよかった」
反対側の入口から第二部隊が入ってくる。
六人。
三年生が三人、二年生が二人、一年生が一人。
その立ち姿だけで、慣れているのが分かる。
「強そう」
リリアの目が輝いた。
「嬉しそうだね」
レオンハルトが隣で苦笑する。
「うん」
「頼もしいよ」
中央の審判役教師が杖を上げる。
『両部隊、開始位置へ』
六人が並ぶ。
リリアは一度、みんなを見る。
ノア。
セシル。
アレン。
カイル。
レオンハルト。
そして結界の外、監督生区域にいるルシアン。
目が合った。
ルシアンが小さく頷く。
『春季実戦祭、第一日。午前第二試合』
結界が閉じる。
『第十三部隊対第二部隊――救出戦』
リリアは杖を握った。
『開始!』