魔法より、君に恋をする。
 北。

『第十三部隊、北塔確保』

 宣言が響く。

「クロフォード先輩!」

 遠くに黒髪が見えた。

 カイルが北塔の上から中央を見る。

 リリアと目が合う。

 リリアは大きく手を振った。

「取った?」

 距離がある。

 聞こえるはずはない。

 でも。

 カイルは一度だけ頷いた。

 そして。

「リリア、右!」

 ノアの声。

「うん!」

 中央へ戻る。
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