私ばかりが本気だと思って別れを告げたら、完璧上司の余裕が崩れました【ヒロイン視点改稿版】
二度目のデートとキス
それから、仕事上がりにタイミングが合うと、食事に誘われるようになった。
デートと呼ぶほどのものでもない。最初に佳穂が挙げたようなカジュアルな店での夕食だ。
それでも帰りは、一人暮らしをしているアパートの前まで必ず送り届けてもらえて、課長としての職務で忙しい中、自分との時間を大切にしてくれていることを感じられ、佳穂は嬉しかった。
私的な電話やメッセージのやりとりも増えて、仕事中とは異なる少し砕けた彼からの文章をスマホの画面で眺めていると、自分は雅芳の彼女になったのだという実感がじわじわと湧いてくる。
「次のデートの行き先かあ……」
自室のベッドに寝転がった佳穂は、『どこに行きたい?』という雅芳からのメッセージに頭を悩ませていた。
正直に言えば、どこでもいい。おそらくどこに行ったって、彼と一緒なら嬉しくてドキドキして、あまり周りを楽しむ余裕はないだろうから。
でもそう答えると困らせてしまうのだろうな、とも思う。
だから、強いて挙げるのならば――
『二人でゆっくりお話できる場所がいいです』
そうスマホに入力して、送信ボタンをタップする。
デートと呼ぶほどのものでもない。最初に佳穂が挙げたようなカジュアルな店での夕食だ。
それでも帰りは、一人暮らしをしているアパートの前まで必ず送り届けてもらえて、課長としての職務で忙しい中、自分との時間を大切にしてくれていることを感じられ、佳穂は嬉しかった。
私的な電話やメッセージのやりとりも増えて、仕事中とは異なる少し砕けた彼からの文章をスマホの画面で眺めていると、自分は雅芳の彼女になったのだという実感がじわじわと湧いてくる。
「次のデートの行き先かあ……」
自室のベッドに寝転がった佳穂は、『どこに行きたい?』という雅芳からのメッセージに頭を悩ませていた。
正直に言えば、どこでもいい。おそらくどこに行ったって、彼と一緒なら嬉しくてドキドキして、あまり周りを楽しむ余裕はないだろうから。
でもそう答えると困らせてしまうのだろうな、とも思う。
だから、強いて挙げるのならば――
『二人でゆっくりお話できる場所がいいです』
そうスマホに入力して、送信ボタンをタップする。