私ばかりが本気だと思って別れを告げたら、完璧上司の余裕が崩れました【ヒロイン視点改稿版】
これまでの彼はためらうばかりだったのに、今夜は違う。熱に浮かされたように何度もキスを重ね、名前を呼び、好きだと惜しげもなく伝えてくる。
佳穂はその激しさに翻弄されながらも、恐怖は全くなかった。ただ嬉しかった。ずっと知りたかった雅芳の本気が、触れる指にも、乱れた息にも、抱きしめる腕にも、溢れていたから。
夜が更け、激しい行為がようやく落ち着いた頃、佳穂は自然と涙をこぼした。
慌てて謝る雅芳に佳穂は笑った。
「違います。嬉しいんです。私、後悔してません」
心からの幸福を感じてふんわりと微笑むと、雅芳はなぜか硬い表情になった。
「……僕のほうは、もう、どうしようもなくなっている」
言わんとするところが掴めなくて佳穂は首を傾げる。
すると、雅芳は苦り切った声音でこう白状した。
「君が、いとしすぎて」
佳穂は一瞬ぽかんという顔になった。けれど、すぐに表情は緩んでいく。そして最終的にはほどけるように笑った。
「知ってます。だから、安心しました」
fin.
佳穂はその激しさに翻弄されながらも、恐怖は全くなかった。ただ嬉しかった。ずっと知りたかった雅芳の本気が、触れる指にも、乱れた息にも、抱きしめる腕にも、溢れていたから。
夜が更け、激しい行為がようやく落ち着いた頃、佳穂は自然と涙をこぼした。
慌てて謝る雅芳に佳穂は笑った。
「違います。嬉しいんです。私、後悔してません」
心からの幸福を感じてふんわりと微笑むと、雅芳はなぜか硬い表情になった。
「……僕のほうは、もう、どうしようもなくなっている」
言わんとするところが掴めなくて佳穂は首を傾げる。
すると、雅芳は苦り切った声音でこう白状した。
「君が、いとしすぎて」
佳穂は一瞬ぽかんという顔になった。けれど、すぐに表情は緩んでいく。そして最終的にはほどけるように笑った。
「知ってます。だから、安心しました」
fin.


