悪役王女の数奇な嫁入り 〜契約結婚でもいいですが、そのうち後悔すると思いますよ?〜
第1章 拾われた私
落ちこぼれで、呪われた第三王女。
生まれたときから、それが私の立場だった。
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私はヴィオレッタ=フォン=ヴィンセント。
国王である父ヴィルクリフ=フォン=ヴィンセントと、父にお手つきにされた侍女ケイトの間に生まれた子だ。
私の存在は醜聞であったらしく、生まれたときからその存在は無碍に扱われてきた。
母は物心ついた頃から、そばに居なかった。
育てたのは使用人達。
一日三食、固くて小さなパンに冷えたスープを与えられた後、放置される。
礼儀作法もわからず、人に話しかけると、嫌な顔をされる。それだけならまだいいほうで、ひどいときは突き飛ばされることもあった。
だから、私は庭の隅で、誰にも見つからないように過ごしていた。
空からやってくる鳥、木々のざわめき、草の唄に耳をかたむけながら、ただひたすらに時が過ぎるのを待つ。
王宮内の噂話をぼんやりと聞きながら、それを話す人もなく、ただひたすらに生きているだけの日々を過ごしていた。
ここに居る意味は、よくわからない。
よくわからないけれども、鳥のように私には翼もなくて、猫のように牙もなくて、木々のように目を塞ぐこともできない。
だからきっと、私はここに居るのだろう。
そう思って過ごしていたある日、私に声をかけてきた人がいた。
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