悪役王女の数奇な嫁入り 〜契約結婚でもいいですが、そのうち後悔すると思いますよ?〜
マグネリアの食事は、とても美味しかった。
魚介がふんだんに使われていて、そういえばこの国には大きな湖があったなと思い出す。
味も、普通の塩味や、甘い味、辛い味とは違って、深みがある気がする。
ヴィンセント王国のものと、何が違うのか、うまく言葉にできない。
けれども、とても美味しい。
つい、必要最低限のことを話す以外はもくもくと料理を食べてしまい、気が付くと、周りの皆がニコニコ微笑みながら私を見ていた。
どうやら、私が料理を気に入っていることがバレてしまったらしい。
ちょっと恥ずかしかったけれども、そこそこに会話もしていたし、マナー違反はしていないはずだ。
美味しいワインのお替りをしてその場を濁しておいた。
食後に与えられた私室に戻ったところ、その日のうちに、私の周りはマイケルの用意した使用人達で固められていた。
老いぼれ侍従侍女達は、それぞれの適職に配置されたらしい。
お婆ちゃん達は私の侍従侍女は荷が重いと言っていたし、配慮されてよかったねと素直に思う。