生真面目騎士様に抱きしめられないと眠れない、とても都合の良い不眠症。
 グレーテルが言うには、叔父様に会いに城に行った時に、ルシウス様は私を見初めてくれたらしい。

 それは、心の奥底の強い欲求ではあるけれど、まだ表には出ていなかったけど……と。

「……私。その、ルシウス様が嫌でなかったら……そうして、欲しいです」

 自分の顔はおそらく真っ赤だろう。ルシウス様は目を見開いて驚いていた。

 ここで、この言葉が意味するものは、ひとつ。貴族令嬢の純潔を奪って仕舞えば、男性は責任を迫られる。

 その男性が生真面目な性格を持つ騎士様であれば……私は彼と近い未来に結婚するしかない。

Fin

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