私の運命の人
厳かなオルガンの音色が響き、ゆっくりとチャペルの扉が開かれる。
父と腕を組んだ私は一歩踏み出し、深々とお辞儀をした。
深紅のバージンロードを一歩一歩踏みしめて歩く。
思えば私の恋の道のりは長かった。
幼い頃に出会い、突然別れ、そして再びめぐり会えた運命の人。
共に過ごした時間は決して長くはなかったけれど、確かに私の中にその人は在り続けた。
星を見上げる時にはいつもそばにその人を感じられた。
頼もしい背中を追いかけるように、私は将来進むべき道を決める。
子どもだった私と対等に接してたくさんのことを教えてくれたあの人のように、と。
祭壇の前にたどり着いた私は視線を上げる。
優しい眼差しで私を見つめるその人は、ずっと昔から変わらない。
私も微笑んで見つめ返した。
父が私の手をその人に託し、私は隣に歩み寄る。
「優里、とてもきれいだ」
「ありがとう。いっくんもすごくすてき」
小さい頃に夢見た景色が今現実のものとなる。
(私、大好きな人のお嫁さんになれたんだ)
二人で祭壇を上がり、永遠の愛を誓い合う。
いっくんがそっと私のベールを上げ、両手を優しく握った。
「優里、夏の大三角覚えてる?」
「もちろん。ベガとアルタイルとデネブ。ベガは織姫、アルタイルは彦星。でしょう?」
「そう。五歳の頃の君は、おとぎの国のお話だと思っていたよね」
私は思い出してふふっと笑う。
「あなたが教えてくれたの、本当にあるよって。でもそれはとても遠くて、あの星から見たら人間の一生なんてほんの一瞬。そんな中で私たちが出会えたことは、ものすごい奇跡なんだって」
「そう。嬉しいね」
「うん。嬉しいね」
私たちはあの頃のように微笑み合い、見つめ合って、永遠のキスを交わした。
父と腕を組んだ私は一歩踏み出し、深々とお辞儀をした。
深紅のバージンロードを一歩一歩踏みしめて歩く。
思えば私の恋の道のりは長かった。
幼い頃に出会い、突然別れ、そして再びめぐり会えた運命の人。
共に過ごした時間は決して長くはなかったけれど、確かに私の中にその人は在り続けた。
星を見上げる時にはいつもそばにその人を感じられた。
頼もしい背中を追いかけるように、私は将来進むべき道を決める。
子どもだった私と対等に接してたくさんのことを教えてくれたあの人のように、と。
祭壇の前にたどり着いた私は視線を上げる。
優しい眼差しで私を見つめるその人は、ずっと昔から変わらない。
私も微笑んで見つめ返した。
父が私の手をその人に託し、私は隣に歩み寄る。
「優里、とてもきれいだ」
「ありがとう。いっくんもすごくすてき」
小さい頃に夢見た景色が今現実のものとなる。
(私、大好きな人のお嫁さんになれたんだ)
二人で祭壇を上がり、永遠の愛を誓い合う。
いっくんがそっと私のベールを上げ、両手を優しく握った。
「優里、夏の大三角覚えてる?」
「もちろん。ベガとアルタイルとデネブ。ベガは織姫、アルタイルは彦星。でしょう?」
「そう。五歳の頃の君は、おとぎの国のお話だと思っていたよね」
私は思い出してふふっと笑う。
「あなたが教えてくれたの、本当にあるよって。でもそれはとても遠くて、あの星から見たら人間の一生なんてほんの一瞬。そんな中で私たちが出会えたことは、ものすごい奇跡なんだって」
「そう。嬉しいね」
「うん。嬉しいね」
私たちはあの頃のように微笑み合い、見つめ合って、永遠のキスを交わした。